日本芸能実演家団体協議会

公益社団法人日本芸能実演家団体協議会について

公益社団法人日本芸能実演家団体協議会（通称：芸団協）は、1965年に設立された日本国内の芸能実演家団体の集まりであり、約67の団体が正会員として加盟しています。現在、会長は七世野村万蔵がつとめており、彼は1997年からこの役職に就いています。芸団協の主な目的は、芸能実演家の地位向上と著作権保護を通じて文化の発展に寄与することです。

目的と活動

芸団協は、芸能実演家の権利の保護とその活動の推進を図ることを目的としています。特には、著作権の隣接権に関する取り組みが重要な位置を占めており、弱い立場にある実演家のための権利保障を強く訴えています。具体的には、著作隣接権の保護期間の延長や、映画などの作品に参加する実演家が再利用時に公正な報酬を得られるよう求めています。このような活動を通じて、芸団協は「芸能が豊かな社会をつくる」という理念のもと、実演芸術の創造や普及を促進し、社会の活力を高めるための拠点を形成していきます。

設立背景と歴史

発足当初の1967年には、文部大臣の認定を受けて社団法人としてのスタートを切りました。それから約半世紀にわたって多くの活動を行ってきました。例えば、1970年には『芸団協ニュース』を創刊し、1993年には実演家著作隣接権センターを設立することで権利処理の一元化を図りました。これにより、実演家が著作権に関する問題を効果的に扱える土台が築かれました。

毎五年ごとに行われる実態調査では、芸能実演家の生活や意識についての情報を提供し、社会における実演家の立場を明らかにしてきました。また、文化政策に対して積極的に提言を行い、政策立案への影響を与える活動も続けています。

現在の取組み

近年、芸団協は平成9年からの会長が続けている领导のもとで、さらに広がりを持たせるべく活動に邁進しています。特に、芸術文化政策研究やスタッフの職能団体を即して、職業全体の在り方を見直しています。2001年には定款の改正を経て、スタッフの声をも取り入れる体制を整え、実演家とスタッフの両者による充実した実態調査が行われるようになりました。

さらに、文化と教育の接点を強化する「芸能と教育」プロジェクトにも着手し、子ども達への舞台芸術の普及を図る施策を進めています。これにより、次世代の実演家を育成し、芸能文化のさらなる発展を促進する基盤を築いています。

結論

芸団協は、実演家を取り巻く環境の向上と著作権の保護を実現するために、会員との緊密な連携を図りながら様々な取り組みを進めています。日本の芸術文化の成熟に向け、今後もますます重要な役割を果たすと期待されています。

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