日本製鉄山口製鉄所

日本製鉄山口製鉄所

日本製鉄山口製鉄所（にっぽんせいてつやまぐちせいてつしょ、英文：NIPPON STEEL CORPORATION, Yamaguchi Works）は、日本製鉄が運営する製鉄所です。2025年4月1日に、以前はグループ会社として存在していた日鉄ステンレスの山口製造所、九州製鉄所八幡地区の光チタン部及び大分地区の光鋼管工場の統合によって新たに設けられました。拠点は二つあり、光拠点と周南拠点が位置しています。

拠点の概要

• - 光拠点

光拠点は、1955年に「八幡製鐵光製鐵所」として創設され、その後、1984年にチタンの生産を開始しました。また、電縫鋼管の生産も1958年から始めており、2003年にはステンレス事業が分社化されました。

• - 周南拠点

1918年に始まった周南拠点の起源は、「大阪鐵板製造徳山分工場」であり、アフターワーで日新製鋼の製造拠点となるなど、長い歴史を持っています。

これら二つの拠点は、2019年に日新製鋼のステンレス部門と新日鉄住金ステンレスの統合によって「日鉄ステンレス」として統一され、翌2025年には日本製鉄の吸収合併を経て山口製鉄所という新組織が誕生します。

組織と製品

両拠点には、ステンレス鋼に特化した電気炉が整備され、ステンレス薄板やステンレス棒線の生産を手掛けています。加えて、光拠点では鋼管や形鋼製品、チタン製品も製造されています。この組織の統合により、光地区における鋼製品の生産がさらに効率的になったとされます。

歴史的沿革

光拠点の沿革

• - 1954年: 八幡製鐵が光建設局を設置し、線材試圧延機の運転を開始。
• - 1955年: 光製鐵所が発足。
• - 1958年: 電縫鋼管工場での中径管の生産がスタート。
• - 1984年: チタンの製造を開始。
• - 2003年: ステンレス事業の分社化によって、新日鐵住金ステンレス光製造所として再編。

周南拠点の沿革

• - 1918年: 大阪鐵板製造徳山分工場が完成。
• - 1928年: 徳山分工場が独立し、徳山鐵板として設立。
• - 1959年: 日本鐵板と日亜製鋼が合併し、日新製鋼が誕生。

組織統合後の変遷

• - 2019年: 日新製鋼と新日鐵住金ステンレスの統合によって日鉄ステンレスが再発足。
• - 2025年4月: 日本製鉄が日鉄ステンレスを吸収合併し、山口製鉄所が設立。
• - 2025年5月: 周南拠点で休止していた電炉の再稼働計画が発表されます。

関連情報

この製鉄所には、硬式野球部も存在し、地域のスポーツ文化を支えています。また、光拠点は旧光海軍工廠の跡地に構築されたもので、豊かな歴史を背負っています。さらに、日本製鉄の公式ページでも詳細な情報が提供されています。

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