日本計量振興協会

一般社団法人日本計量振興協会（JAMP）

一般社団法人日本計量振興協会は、計量士を中心に構成された組織であり、通称として「日計振」や「JAMP」とも呼ばれる。この協会は、2000年4月1日に日本計量協会、計量管理協会、日本計量士会の三団体が統合されて設立されたものである。出来た背景には、計量業務の質の向上や、計量に関する知識の普及を目指す目的がある。

計量記念日と子ども向けのコンテスト

日本計量振興協会は、11月1日を計量記念日として位置付けており、この日に合わせて「何でもはかってみようコンテスト」という小学生向けのイベントを実施している。これは、計量に対する理解を深める目的で行われ、夏休みの自由研究として取り組むことを奨励している。応募締切は9月上旬で、選ばれた優れた作品は計量記念日全国大会で表彰される。

例えば、2009年度には87作品の応募があり、最優秀賞を受賞したのは「かみの毛の本数を測る」というものであった。2018年には「ビタミンCの検出実験」や「すず虫はビバルディがおすき？」など、さまざまな創造的な作品が表彰されている。このコンテストは計量士としての活動を小学生に知ってもらう貴重な機会である。

出版物の提供

協会は、計量に関する情報を提供するために、いくつかの機関誌を発行している。1981年から発刊されている『計量ジャーナル』や、2005年に始まった『計測標準と計量管理』がその代表的なものである。後者の『計測標準と計量管理』は、1952年から続く前進の『計量管理』を含み、歴史ある雑誌となっている。さらに、一般の人々に向けた普及広報誌として『計量のひろば』も発刊しており、計量に対する情報や知識を広める取り組みが続けられている。

教育と普及活動

協会は、計量士の教育や職業訓練の一環として、計量やトレーサビリティの普及・教育活動も行っている。特に2008年には競輪やオートレースの補助金を受け、計量士の教育プログラムを強化するための事業を展開し、計量技術のさらなる向上を目指している。また、1981年からは日本計量史学会において「計量史資料調査委員会の設置」にも協力しており、計量に関する歴史的な研究や資料収集にも寄与している。

関連機関と影響力

日本計量振興協会との関連もある機関として、経済産業省のほか、日本計量証明事業協会連合会が挙げられる。これらの組織と連携しながら、計量に対する社会的な認知を高め、計量士の役割を強化するための活動を継続している。また、飯塚幸三氏など過去には会長や顧問を務めた人物が多く、協会の発展に影響を与えた。

一般社団法人日本計量振興協会は、計量技術や知識の普及と向上を目指し、様々な活動を通じて社会に貢献し続けている。計量に興味を持つ人々にとって、協会は重要な情報源であり、成長の機会を提供する存在となっている。

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