日本語文章能力検定

日本語文章能力検定（文検）とは

日本語文章能力検定（文検）は、かつて日本語文章能力検定協会が実施していた、日本語の文章能力を測るための検定試験です。この検定では、受験者の内容把握能力、構成能力、表現能力、そして作成能力という、文章を理解し、作り上げる上で重要な4つの能力が評価されていました。

試験は、日本漢字能力検定（漢検）と同じく、公開会場での個人受験が年3回実施されていましたが、平成21年度をもって休止となりました。その後、平成25年10月からは、日本漢字能力検定協会によって文章読解・作成能力検定（文章検）として再開されました。再開当初は、2級から4級までの団体受験に限定されていましたが、現在は個人受験も行われています。

検定で測られる能力

文章検では、以下の4つの能力が総合的に評価されます。

内容把握能力: 文章の内容を正確に理解する能力
構成能力: 文章全体の構成を組み立てる能力
表現能力: 適切な言葉を選び、分かりやすく表現する能力
作成能力: 与えられたテーマに基づき、文章を作成する能力

文章読解・作成能力検定のレベル

文章検では、受験者のレベルに応じて以下の級が設定されています。

2級: 高等教育レベルで高度な教養を主体的に身につけ、社会人として求められる文章作成能力。
準2級: より高度な学習を目指し、実社会で有効なコミュニケーションを可能にする能力。
3級: 高校レベルでの積極的な理解・表現活動、知的言語活動、実社会におけるコミュニケーション能力。
4級: 読む・書く活動を円滑に行い、基礎的な知的言語活動を行う能力。

団体受験は年6回（2級のみ年1回）、個人受験は年1回実施されます。

受験級について

試験は、2級、準2級、3級、4級に分かれており、5～7級と1級、準1級はそれぞれ同じ問題が出題されます。これは、級ごとに求められる能力レベルを測るための工夫です。

検定の一時休止と再開

日本語文章能力検定は、平成21年度第2回以降（平成21年8月以降）を当面の間休止することが、平成21年6月24日に日本語文章能力検定協会のウェブサイトで発表されました。
その後、平成25年10月より、日本漢字能力検定協会の運営により、文章読解・作成能力検定として再開されました。これにより、文章能力を測る機会が再び提供されることになりました。

参考情報

関連情報として、日本の語学に関する資格一覧や日本の検定試験一覧などがあります。
また、元理事長であり、日本漢字能力検定協会の創立者である大久保昇氏についても知っておくと良いでしょう。

外部リンク

日本語文章能力検定協会（現在は文章読解・作成能力検定のページにリダイレクトされます）
文章読解・作成能力検定 - 日本漢字能力検定協会

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