日本農業気象学会

日本農業気象学会とは

日本農業気象学会（にほんのうぎょうきしょうがっかい）は、英語名称をThe Society Of Agricultural Meteorology Of Japan（略称: SAMJ）とし、1942年10月31日に設立された日本の学術研究団体です。特定の専門分野に特化した単独学会として活動を展開しています。

目的と活動領域

この学会は、農学という広範な分野の中でも、特に「農業気象学」に焦点を当てた学術研究の推進と、その成果及び関連知識の普及啓発を主な目的としています。地球の気候や気象条件が、農作物の生育、病害虫の発生、収穫量などに与える影響を科学的に解明し、持続可能で効率的な農業生産技術の開発や改善に貢献することを目指しています。

国内での連携

国内の学術コミュニティにおいては、日本農学会、日本農業工学会、日本地球惑星科学連合、地理学連携機構といった、異なる専門分野を持つ主要な学術団体との連携を積極的に行っています。これらの連携を通じて、学際的な研究交流を深め、農業気象学のみならず、より広い視野からの問題解決や新たな研究領域の開拓に取り組んでいます。

沿革

学会の歩みは、1942年の設立に遡ります。以来、日本の農業気象学研究を牽引する中心的な存在として、学術的な発展に寄与してきました。

刊行物

学術成果の発表と情報共有の重要な手段として、学会は二種類の学術雑誌を定期的に刊行しています。これらの刊行物は、会員の研究活動の成果を発表する場であると同時に、国内外の研究者や関係者にとって最新の研究動向を知るための貴重な情報源となっています。

1. 農業気象 (Journal of Agricultural Meteorology)
創刊年：1943年
資料種別：ジャーナル（査読付き論文を含む）
使用言語：英語のみ
発行形態：印刷体
著作権帰属先：学会
購読：有料
特徴：農業気象学に関する専門性の高い研究成果を掲載。国際的な情報発信の役割も担います。

2. 生物と気象 (Climate in Biosphere)
創刊年：2001年
資料種別：ジャーナル（査読付き論文を含む）
使用言語：日本語（英文抄録あり）
発行形態：印刷体
著作権帰属先：学会
購読：有料
特徴：生物と気象の関係に焦点を当てた幅広い研究論文を扱います。日本の研究者向けの情報発信の場として重要です。

これらの刊行物を通じて、日本農業気象学会は研究成果の普及、知識の共有、そして新たな研究者の育成に努め、日本の農業気象学の発展に不可欠な役割を果たしています。

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