日本金属学会

公益社団法人日本金属学会の概要

公益社団法人日本金属学会（略称：JIMM）は、金属およびその関連材料に関する学術や科学技術の振興を目的とする研究団体です。1937年2月14日に本多光太郎の提唱により設立されたこの学会は、以来、金属に関する理論と工業の発展を目的に幅広い活動を展開してきました。2013年3月1日には公益社団法人への移行も果たし、さらなる活動の拡大を図っています。

主な活動内容

日本金属学会は、金属および関連材料に関する研究成果を国内外に広く発信する学会として、多くの活動を行っています。近年では、構造材料やエナジー材料、エコマテリアルなど、様々な分野に活動を広げており、材料科学・材料工学の中心的な役割を果たしています。

会員の構成

学会の会員は個人会員と団体会員に分かれており、個人会員には正員、学生員、外国会員、名誉員など多岐にわたる種類があります。2023年2月28日の時点では、個人会員は4554名、団体会員は158団体となっています。また、会員は専門知識を深めたり最新の研究にアクセスするための情報交換の場としても活用されています。

学術誌の刊行

学会では、会員に向けた情報誌「まてりあ」を刊行しており、金属や関連材料の基礎から応用に至るまで幅広いテーマを扱っています。この他にも、和文誌「日本金属学会誌」と英文誌「Materials Transactions」を定期的に発行しており、研究論文や特集記事を掲載して、最新の研究成果を広く届けています。

講演会と研究会

また、日本金属学会は春と秋の年2回にわたり講演大会を開催し、最新の研究発表や技術交流を促進しています。このほか、専攻分野ごとに設置されている研究委員会による活動や、シンポジウム、セミナーなど多様なイベントを通じて、研究者や技術者の交流を促しています。

教育と人材育成

学会では、次世代を担う人材を育成するために、高校生向けの講義や若手研究者への支援プログラムを実施しています。また、男女共同参画や多様な人材育成にも力を入れており、特に女性の社会進出を支援するための取り組みも行っています。

国際的な連携

国際的にも、日本金属学会は様々な国外の学会との連携を強化しており、共同シンポジウムの開催や若手研究者の相互派遣などを行っています。これは、国際的な視点から材料科学と工学の発展に寄与することを目的としています。

結論

公益社団法人日本金属学会は、金属およびその関連材料に関する学術的な研究と技術の振興を通じて、社会に貢献することを目指しております。今後も多様な分野の研究を促進し、国内外の研究者や技術者との交流を深める活動を展開していくことで、材料科学・工学の発展に寄与していくことが期待されます。

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