日本鋼構造協会

一般社団法人日本鋼構造協会（JSSC）について

一般社団法人日本鋼構造協会（Japan Society of Steel Construction：JSSC）は、1965年に設立された、鋼構造に関する技術の発展と普及を目的とする団体です。元国土交通省所管の社団法人として、日本の鋼構造分野を牽引してきました。略称はJSSCで、鋼構造技術に関する研究、規格策定、人材育成、国際交流など、多岐にわたる活動を展開しています。

協会の概要

所在地: 東京都中央区日本橋3-15-8
設立: 1965年3月17日（設立）、1990年12月28日（社団法人化）
会長: 緑川光正（北海道大学 名誉教授）
前会長: 藤野陽三（横浜国立大学上席特別教授、東京大学名誉教授）
前々会長: 髙梨晃一（東京大学名誉教授）

協会の沿革

1965年: 設立。
1990年: 社団法人となる。
1999年: IABSE日本グループ事務局業務を（公社）土木学会から移管。
2002年: 事務所を東京都千代田区丸の内から東京都新宿区四谷に移転。
2010年: （社）ステンレス構造建築協会と合併。
2016年: 事務所を東京都新宿区四谷から東京都中央区日本橋に移転。

活動内容

日本鋼構造協会は、鋼構造に関する幅広い活動を行っています。

調査研究: 鋼構造技術に関する課題の調査研究を実施。
規格・規準策定: 鋼構造に関する規格や規準の作成。
国際活動: 鋼構造分野における国際的な活動を推進。
学会活動: 鋼構造シンポジウムや鋼構造論文集の発行を通じて、研究成果の発表や意見交換の場を提供。
建築鉄骨品質管理: 建築鉄骨の品質確保のための活動。
技術者養成: 土木鋼構造物の点検技術を含む維持管理全般に係る技術者の養成。

国際交流

鋼構造関連の国際交流を積極的に展開しており、以下の団体を通して活動しています。

国際標準化機構（ISO）
太平洋鋼構造協議会（PCSSA）
欧州鋼構造協会連合協議会（ECCS）
国際構造工学会（IABSE）

国際会議の主催・協賛も行っています。

太平洋鋼構造会議（PSSC）

また、国際規格対応や英文誌の定期発行を通じて、海外への情報発信を強化しています。

資格認定

日本鋼構造協会では、以下の資格認定を行っています。

土木鋼構造診断士・土木鋼構造診断士補
建築鉄骨技術者
建築高力ボルト接合管理技術者
鉄骨工事管理責任者
ステンレス建築構造物製作管理技術者
ステンレス鋼高力ボルト接合施工技術者
ステンレス建築構造物溶接技能者
ステンレス建築構造物製作工場
ステンレス建築構造物中間部材製作工場
ステンレス鋼高力ボルト製作工場
構造用ステンレス鋼ボルト製作工場

これらの資格は、鋼構造物の設計、製作、施工、維持管理における技術者の専門性を証明するものです。

土木鋼構造診断士について

「土木鋼構造診断士・土木鋼構造診断士補」の資格は、国土交通省や地方公共団体のガイドラインや仕様書にも盛り込まれており、専門的な知識と技術を有する技術者として認められています。具体的には、以下の文書に記載されています。

国土交通省：「建設コンサルタント業務等におけるプロポーザル方式及び総合評価落札方式の運用ガイドライン」（2011年6月～）
関東地方整備局：「入札説明書」（2011年6月～）
東京都：「一般橋定期健全度調査委託に適用する「特記仕様書」」
東京都建設局：「橋梁の点検要領」（2007年4月～）
さいたま市：「さいたま市総合評価方式活用ガイドライン」（2011年4月～）
* 公益社団法人日本道路協会：「道路橋補修・補強事例集（2012年度版）」

まとめ

一般社団法人日本鋼構造協会は、鋼構造技術の発展と普及に貢献するため、幅広い活動を行っています。技術者育成や国際交流にも力を入れており、鋼構造分野における日本の技術力を世界に発信する重要な役割を担っています。


一般社団法人日本鋼構造協会 公式サイト

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