日本WHO協会

公益社団法人日本WHO協会

概要

公益社団法人日本WHO協会（こうえきしゃだんほうじん にほんダブリュー・エイチ・オーきょうかい、英語名：Friends of WHO Japan）は、世界保健機関（WHO）が目指す「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」という理想の実現に協力することを目的とした公益社団法人です。WHO憲章の精神を広く日本国内に啓発し、その理念に合致した活動を行う国内外の団体や組織を支援することを使命としています。当協会はWHOの正式な日本支部ではなく、WHOの活動を側面から支援する独立した民間法人として位置づけられます。

活動内容

当協会は、人類全体の健康増進と向上に貢献するため、多岐にわたる活動を展開しています。健康増進のための啓発活動や関連団体との協力事業を通じて、国民の健康意識向上や具体的な健康行動の実践を促し、健康寿命の延伸に寄与することを目指しています。

また、WHOが公表する重要な報告書やガイドラインなどの情報を、迅速かつ正確に日本語に翻訳し、医療専門家、研究者、行政関係者、一般市民といった幅広い層に向けて普及・広報する活動を積極的に行っています。これは、日本の保健医療関係者が国際的な知見に基づいた活動を行えるように支援するとともに、国民が正確な健康情報を得られる環境を整備する上で重要な役割を果たしています。

さらに、世界的に取り組むべき感染症対策や非感染性疾患への対応など、WHOが重点を置く健康課題に対し、日本国内での協力体制構築や関連プロジェクト支援も行っています。このように、当協会はWHOの理念を具体的な活動として具現化し、人類の健康実現に寄与することを目指しています。

歴史

公益社団法人日本WHO協会の歴史は、1965年に京都で設立されたことに始まります。初代会長には中野種一郎氏が就任しました。設立当初から、日本におけるWHOへの理解促進と支援体制構築に向けた活動が展開されてきました。

2006年には、活動発展に伴い事務局を京都から大阪へと移転しました。組織運営においては、2010年に前大阪市長である関淳一氏が理事長に就任し、その後2018年には大阪大学名誉教授である中村安秀氏が理事長に就任し、協会の活動を牽引しています。

これらの歩みを通じ、当協会は設立以来一貫して世界保健機関の理念に賛同し、その活動を日本国内から支援・推進する独自の役割を果たし続けています。

関連事項

• - 世界保健機関 (WHO)
• - WHO神戸センター

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