日清食品 THE MANZAI

日清食品 THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント！：漫才の祭典と進化の歴史

『日清食品 THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント!』は、2011年から2014年にかけて開催された、吉本興業主催の大規模な漫才コンクールです。年末にはフジテレビ系列で決勝戦が生放送されるなど、大きな注目を集めました。漫才ブームをけん引した伝説的番組『THE MANZAI』を復活させる形でスタートし、若手からベテランまで多くの漫才師たちがしのぎを削る、現代漫才史に大きな足跡を残した大会でした。

大会概要：M-1グランプリからの継承と進化

1980年代に一世を風靡した『THE MANZAI』を継承し、新たな漫才コンテストとして誕生しました。2010年まで開催されていた『M-1グランプリ』の後継プロジェクトという位置づけで、フジテレビと吉本興業の共同企画としてスタートしました。当初は島田紳助氏が審査委員長を務める予定でしたが、紳助氏の芸能界引退を受け、ビートたけし氏が大会最高顧問に就任。司会はナインティナインが務めました。

特徴として、優勝者には賞金は贈呈されず、代わりに冠番組のレギュラー出演権が与えられました。これは、漫才師の創作活動の活性化を重視する大会の理念を反映したものでした。また、視聴者参加型の採点方式「ワラテン」を導入。視聴者がスマートフォンなどで投票し、その結果が審査に反映されるシステムは、当時としては画期的でした。

出場資格と予選・本戦

出場資格は、プロの漫才師であること、2人以上のユニットであることと、非常にシンプルでした。年齢や芸歴、所属事務所に制限はありませんでした。予選は1回戦、2回戦を経て50組の認定漫才師を選抜。認定漫才師には、次回大会のシード権やエントリー費用免除といった特典が与えられました。

本戦となるサーキットは、10～11月にかけて5回開催されました。認定漫才師は、2回出場し、審査員による採点で順位が決定。上位12組（第1回は16組）が決勝大会に進出しました。12位～20位（第1回は16位～25位）の組は、「ワイルドカード決定戦」で決勝進出のチャンスを得ることができました。

決勝大会：視聴者参加型審査とブロックトーナメント

決勝大会は、3グループ（第1回は4グループ）に分かれたブロックトーナメント形式で行われました。各グループの勝者はファイナルラウンドに進出し、最終的に優勝者を決定しました。審査は、プロ審査員9名による投票と、視聴者参加型の「国民ワラテン」による1票の合計で決まりました。

ワラテン：視聴者参加型採点システム

ワラテンは、視聴者がスマートフォンなどで「笑いボタン」を押すことで採点に参加できるシステムです。笑いの量を点数化し、その平均点が「国民ワラテン」として審査に反映されました。視聴者の反応をダイレクトに反映するこのシステムは、番組の大きな特徴となりました。

出演者：豪華な顔ぶれ

大会最高顧問であるビートたけし氏を始め、ナインティナイン、爆笑問題、指原莉乃氏など、多くの著名人が番組を盛り上げました。審査員も、各界の著名人が務め、公平で厳正な審査が行われました。

優勝賞品と副賞

優勝者には、優勝トロフィーとフジテレビの冠番組のレギュラー出演権が贈呈されました。さらに、日清食品製のカップ麺10年分や、年末ジャンボ宝くじなど、豪華な副賞も用意されていました。

関連番組

本大会以外にも、認定漫才師50組が出演するネタ見せ番組や、決勝戦を控えた応援番組など、多数の関連番組が放送されました。これら関連番組も大きな人気を博し、大会全体の盛り上がりをさらに高めていました。

まとめ：漫才界に大きな影響を与えた大会

『日清食品 THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント!』は、4年間の開催期間中に多くの漫才師を輩出し、漫才界に大きな影響を与えました。視聴者参加型の審査や、豪華な出演者陣、そして漫才の魅力を存分に伝える番組構成は、高く評価されました。本大会は、現代の漫才シーンにおける重要な転換期を象徴するイベントとして、これからも語り継がれるでしょう。

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