日生エクスプレス

日生エクスプレス（にっせいエクスプレス）

日生エクスプレスは、阪急電鉄の大阪梅田駅と能勢電鉄の日生中央駅を結ぶ直通特急列車です。この列車は主に平日の朝夕の通勤時間帯に運行されており、多くの利用者に愛されています。特に、大阪梅田駅を基点にしているため、通勤通学に非常に便利な存在となっています。

愛称の由来

「日生エクスプレス」という名称は、多数の応募の中から公募によって選ばれました。応募された名前には「イチロ・ニッセイ」や「スターエクスプレス」といったユニークなものもありましたが、最終的には「日生エクスプレス」が採用されました。この名称は、日生中央駅を終着駅としている能勢電鉄日生線や、駅周辺の開発に関連した日本生命保険にも由来しています。

運行の詳細

日生エクスプレスは、阪急宝塚本線を経由し、能勢電鉄の妙見線及び日生線に直通運転しています。他の特急列車と同様に特急料金は不要で、利便性が高いのが特徴です。

この列車は全ての運行が大阪梅田駅 - 日生中央駅間で行われ、朝夕のラッシュ時間帯にそれぞれ7往復の運行が設定されています。具体的には、朝の時間帯に上り大阪梅田行きが7本、夕方には下りの日生中央行きが7本運行される構成となっています。

編成は全列車8両編成で、以前は朝の上り列車に限り、10両編成で運行されていた時期もありました。宝塚本線と妙見線の接続についても特定の場所で行われるため、効率的なダイヤが組まれています。

日生急行との関係

日生エクスプレスの運行が始まる前から、日生中央発川西能勢口行きの日生急行が存在し、特急列車の運休時にはこちらが代替として運行されることもありました。日生急行は能勢電鉄の4両編成で運行され、特に土曜日の朝ラッシュ時に利用者を多く抱えていました。英語では「Nissei Express」と呼ばれることがありますが、特急の方は「Limited Exp.」と示されます。

使用車両

2023年5月現在、日生エクスプレスの運行には平井車庫に所属する8両編成が使用されています。主に阪急の1000系や8000系、さらには能勢電鉄の6000系電車が運用されており、これらの車両には特急専用の無線アンテナが装備されています。また、過去には阪急7000系も用いられましたが、現在は運行から外れています。

運行の歴史

日生エクスプレスは、1997年11月に運行が開始され、以来数々のダイヤ改正を経て、運行本数や停車駅の変更が行われてきました。特急列車としては、当初から平野駅を通過する予定でしたが、地元からの要望を受けて停車することになった経緯があります。このように、地域住民の意見を反映した運行となっています。

運行開始から20周年を迎えた2017年11月には、記念のヘッドマークが掲出され、これを契機に列車の利用促進が図られました。日生エクスプレスは、今後も多くの利用者に親しまれることでしょう。

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