ウイングロード(WINGROAD)
ウイングロードは、日本の自動車メーカー
日産自動車が販売していた
ステーションワゴン型の車両です。この車は、サニーを基盤として
1996年に誕生し、以降3代にわたってモデルチェンジと改良が行われてきました。
概要
ウイングロードは、最初はサニーの派生モデルとして登場しましたが、
1996年にはADワゴンとサニー・カリフォルニアを統合した新たな形として大幅にリニューアルされました。この新型車は外観を刷新し、室内空間の改善を図ったものの、その狭さから市場での受け入れには課題が残りました。さらに
1999年にはY11型が導入されましたが、初期のモデルとは異なり、販売台数は徐々に安定し、カローラフィールダーとの競争の中でその存在感を発揮することになりました。
特に
2001年のマイナーチェンジにおいて、外装や内装が一新され、デザイン面での評価が高まりました。その後、ウイングロードは
オセアニア地域にも「パルサーワゴン」として輸出されるなど、グローバルな展開も見せました。
2007年には他の
ステーションワゴンモデルが生産終了する中で、ウイングロードは唯一の国産
ステーションワゴンとして存続することになります。しかし、需要の低下により、
2018年には生産が終了しました。
各モデルの詳細
初代モデルは
1996年に登場し、当初はサニー・カリフォルニアを基にしていました。大規模なマイナーチェンジを経て、
江角マキコやナインティナインが出演するCMで広く知られるようになりました。エンジンはSR18DE型やGA15DE型、CD20型の3種類が設定されていました。
1999年にはY11型としてフルモデルチェンジが行われ、新たに展開するエアロシリーズ、ビジネスシリーズなどの多様なラインナップによって、より多くの顧客にアプローチしました。エンジンはQG15DE型やSR20VE型が搭載され、快適性と運動性能の両立が図られました。
2005年のフルモデルチェンジにより、Y12型が登場しました。エンジンはHR15DE型およびMR18DE型が搭載され、さらに機能性の向上が図られました。独特のデザインは賛否を呼びましたが、
コンパクトカーとしての利便性を提供することに成功しました。
車名の由来
ウイングロードという名称は、「翼(WING)」と「道(ROAD)」の組み合わせから成り立っており、さまざまなライフスタイルに対応できる広がりをイメージさせるものでした。この名前は過去に使用されたブルーバードワゴンの最上級グレード名からの引用でもあります。
結論
ウイングロードは、サニーを基にしながら数十年にわたり日本市場において多様な姿を見せてきた日産の重要なモデルでした。生産終了により、その役割は日産のラインナップから消えつつありますが、長い歴史の中で多くのファンに愛されてきた車両であることは間違いありません。