日高邦博

日高 邦博：新しい家庭の形を提唱する主夫

日高邦博（ひだか くにひろ、旧姓：井上）は新潟県出身の主夫で、競艇選手の日高逸子の配偶者として知られています。彼の人生の選択は、家族のための新しい形の子育てを模索する中でのものです。

学歴とキャリアの歩み

日高邦博は、1961年11月2日に新潟県東蒲原郡で生まれました。彼は高校を卒業後に東京に上京し、製薬卸会社に入社しましたが、ツアーコンダクターを目指して1年半で退職。その後、旅行専門学校に進学し、ここで後の妻である日高逸子と出会います。卒業後は旅行会社に勤務し、その後企画会社に転職しました。

夫婦の絆と結婚

邦博と逸子は、長年にわたり友人関係を築いた後、1996年8月8日に結婚しました。この結婚を機に邦博は日高姓に改姓。やがて、1997年に第一子の長女が誕生したことをきっかけに、邦博は主夫としての道を歩む決意を固めました。続けて1999年には次女も誕生し、彼は家事や育児を担当する日々を送っています。

主夫としての活動

主夫としての経験を基に、彼は男性の子育ての重要性を広めることに努めています。執筆活動や講演会、シンポジウムへの参加を通じて、家庭や子育てに関する新しい視点を発信。夫婦揃ってメディアにも取り上げられることが多く、社会における主夫の存在を明らかにしています。特に、夫婦での視点は、時にユーモラスかつ真摯に捉えられています。

人物としてのエピソード

邦博は、専門学校時代に逸子に何度も告白を試みましたが、初めは友人関係のままでした。告白が実らない中でも、彼は彼女を尊重し、最終的には関係を深めていきました。主夫になった理由は、逸子が競艇選手として多忙だったことや、収入の差、実家から離れた生活による子育ての難しさなどが影響しています。結婚の際、逸子は日高姓での入籍を希望し、邦博もそれに応じる形となりました。

新たな取り組み

40歳を過ぎてからは沖縄の小林流空手道を始めるなど、自己研鑽にも励んでいます。また、日高夫妻は福岡県で子育てに関する地域活動やトークショーにも積極的に参加し、家庭の重要性を広めています。このような活動を通じて、主夫だけでなく、パートナーとしても家庭を支える新たな生き方を提案しています。

参考文献とメディア出演

彼の主夫としての生活や考え方は、書籍『逸子さん、僕が主夫します！――競艇のグレートマザーに恋して』（中日新聞社、2007年刊）に詳述されています。また、朝日新聞の記事やNHKのドキュメンタリー番組『福岡にんげん交差点』、教養バラエティ番組『逆転人生』などにも取り上げられています。これらを通じて、彼の活動は広く知られるようになっています。

日高邦博の存在は、現代の家庭における役割の変化を象徴しており、主夫としての生き方は多くの人に新たな視点を提供しています。

もう一度検索