旧清水家住宅 (大垣市)

旧清水家住宅の概要

岐阜県大垣市赤坂町に位置する旧清水家住宅は、江戸時代の伝統的な町屋の一つであり、現在は大垣市の文化施設として利用されています。この建物は中山道赤坂宿にある主屋と土蔵から構成されており、元は米屋として機能していましたが、のちに医療施設としても使用されました。

2012年には、所有者から大垣市へ寄贈され、赤坂宿に残る建物の中でも特に古い町屋であることから、2013年2月21日に大垣市の重要文化財に指定されました。その後、大垣市による復元と改修が行われ、2015年3月には改修工事が完了し、同年の3月29日に完成記念式典が盛大に行われました。

2023年現在、この歴史的な建物は一般に公開されており、観光名所や休憩所としても利用されています。また、主屋の1階の一部は地域のまちづくり活動の拠点としても活用されています。

建物の構造

主屋

旧清水家住宅の主屋は、江戸時代中期の享保15年（1730年）または安永4年（1775年）に建てられたと伝えられています。切妻造りの木造2階建てで、桁行11.1メートル、梁間12.2メートル、建築面積は136.53平方メートルという規模です。この主屋は、当時の江戸時代の生活を今に伝える貴重な建物です。

土蔵

一方、土蔵は明治時代に建築されたもので、1880年（明治13年）に墨書が存在します。この土蔵も木造の2階建てで、建築面積は24.76平方メートルです。土蔵は、主屋に比べて新しい時代の建築スタイルを示しており、歴史的なコンテクストの中で重要な役割を果たしています。

利用情報

2023年現在、旧清水家住宅は以下の情報に基づいて一般に開放されています。

• - 所在地: 岐阜県大垣市赤坂町2966-1
• - 開館時間: 午前9時から午後5時まで
• - 開館日: 土曜日、日曜日、祝日。年末年始（12月29日から1月3日）については休館となります。

アクセス情報

公共交通機関を利用する場合は、名阪近鉄バス「赤坂丸本前」バス停から徒歩で約1分でアクセスできます。また、大垣駅からは赤坂線の「消防赤坂分署」行きに乗り換え、美濃赤坂駅からは徒歩約5分で到着します。

自動車の場合は、東海環状自動車道の大垣西ICから約8分の距離です。

周辺施設

旧清水家住宅の周囲には、観光やビジネスに利用できる施設も多くあります。具体的には、大垣市赤坂港会館、大垣共立銀行赤坂支店、十六銀行赤坂支店、美濃赤坂駅、そして大垣市立赤坂中学校などがあります。

このように、旧清水家住宅は地域の文化や歴史を深く知ることのできる貴重な場所であり、訪れる人々に多くの学びと体験をもたらす施設です。

もう一度検索