早狩実紀

早狩 実紀（はやかり みのり）のプロフィール

早狩実紀は1972年11月29日に京都府宇治市で生まれた日本の陸上競技選手であり、現在は指導者としても精力的に活動しています。彼女は3000m障害の日本記録保持者として、長年にわたり日本陸上競技界でその名を馳せています。実紀は、宇治市立槙島中学校、続いて京都府立南八幡高等学校、そして同志社大学商学部を卒業しました。

経歴の概要

高校時代の1990年、南八幡高校3年生で出場した宮城インターハイの3000mでは、レース終盤まで先頭を走っていた鯉川なつえをラスト100mで抜き去り、見事に優勝。続くとびうめ国体でも同様に高校新記録で優勝を果たしました。これにより、早狩は注目の若手選手としての地位を確立しました。

1991年には世界陸上東京大会に初めて出場し、3000mに挑戦したものの予選で敗退しました。同志社大学卒業後の1995年には三和銀行に入社し、同年の日本選手権800mで初優勝を飾ります。その後も1500mで高い成績を維持しつつ、1996年には同選手権800mで2位、1500mでは初の優勝を果たしました。1995年から2005年の期間で、彼女は1500mで1度の優勝と数回の入賞を経験しました。

2006年から新たに設定された3000m障害に重きを置くようになり、見事に6連覇を達成。彼女が2008年に記録した9分33秒93は、日本において今なお破られていない記録です。さらに、その年の北京オリンピックにも出場したものの、予選で敗退しました。

2009年以降は他の競技大会にも出場し続け、2010年の広州アジア競技大会では3000m障害で銅メダルを獲得しました。彼女の競技生活は、全国都道府県対抗女子駅伝でも19年連続参加という記録を持つほどのもので、選手としてだけでなく、コーチや指導者としても活躍しています。

指導者としての活動

早狩は選手としての競技生活の後、2015年にNPO法人京都光華ランニングクラブ「MINORI RC」を設立し、代表兼ヘッドコーチを務めています。このクラブでは、陸上競技の普及や新たな才能の育成に力を入れ、次世代の選手を支援しています。

さらに、彼女のキャリアにはメディア出演も含まれており、KBS京都の「京スポ」などでコメンテーターとして活動しています。多方面での経験を活かし、陸上競技の魅力を伝える役目を果たしているのです。

留学と現在の活動

2022年からはアメリカ、サンディエゴの大学に留学中で、現地での経験を通じて自己のスキルアップを目指しています。過去の栄光にとどまらず、さらなる挑戦を続ける姿勢は多くの若い選手たちの手本となることでしょう。もうすぐ彼女の新たな挑戦が見られることが期待されています。今後の活躍から目が離せません。

もう一度検索