早稲田佐賀中学校・高等学校

早稲田佐賀中学校・高等学校について

早稲田佐賀中学校・高等学校は、佐賀県唐津市東城内に設立された私立の中高一貫校です。2010年に早稲田大学の系属校として開校し、創設には早稲田大学の創設者である大隈重信の出身地である佐賀県の強い結びつきがあります。学校は、学業を励む生徒のための充実した環境を提供し、選抜された卒業生のうち50%が早稲田大学への推薦入学を果たすことができます。

概要と沿革

この学校の設立は、2005年に早稲田大学のOBや関係者によって始まりました。「大隈記念教育財団設立発起人会」が発足し、早稲田大学の理念を受け継ぐ学校の設立を計画しました。2007年1月、学校の所在地として唐津市が選ばれ、この地域が選ばれた理由には、豊かな自然環境や交通の便がよいこと、さらにはアジア地域との国際的な交流の可能性があげられます。

開校地は唐津城の近くにある旧佐賀県立唐津東中学校・高等学校の跡地です。学校の基盤となる土地は、自然に恵まれた環境と、地域社会との関係を重視したものです。また、2004年に閉校した大成小学校の跡地を利用した第2グラウンドや、唐津総合庁舎の一部を学校附設寮の建設地として使用する計画もありました。2009年には校舎の大規模なリニューアル工事が始まり、翌年の2010年2月に完成しました。

学校の特徴

この学校では、教育理念に基づいて多様なカリキュラムが用意されており、学問だけでなく、クラブ活動や国際交流にも力を入れています。特に、野球部は2017年に第99回全国高等学校野球選手権大会の佐賀県予選で初優勝し、夏の甲子園に出場するなど、スポーツも盛んです。ただし、2022年には副部長が部内での不適切行為によって処分を受けるなどの問題も発生しました。

基礎データ

学校の所在地は唐津市東城内であり、交通アクセスも充実しています。唐津駅からは徒歩約15分で到着するか、スクールバスの利用も可能です。福岡市からは「からつ号」という高速バスも運行されており、利便性の高い立地となっています。校章は早稲田大学のデザインを基に、稲穂の根元に唐津市の市花である藤があしらわれています。

制服は、男子は学生服、女子はブレザーであり、男女で異なる色のリボンを身に着けています。中高共にデザインは統一されていますが、校章の色が異なります。また、「都の西北」という校歌があり、学校のアイデンティティを象徴しています。

入試情報

入試は毎年1月に実施されており、中学校の募集人員は120名、高校も同様です。入試科目には国語や数学、英語といった主要教科が含まれており、厳選された生徒を受け入れ、高い学問の水準を保っています。

このように、早稲田佐賀中学校・高等学校は、早稲田大学の理念を受け継ぎつつ、地域に根付いた教育を実践し、未来を見据えた人材育成に努めています。

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