昂船洲

昂船洲（ゴンシュンチャオ）、またはストーンカッターズ島は、かつて香港の九龍半島に位置していた島です。その独特な形状が、ひっくり返した船に似ていたことから、この名前が付けられました。日本占領時代には、「向島」という名で呼ばれていました。

1990年代以降の埋め立て工事により、昂船洲は九龍半島と地続きになりました。埋め立て地の北側は、葵青8号コンテナターミナルの一部となり、葵青区に編入されています。一方、南側は中国人民解放軍の海軍基地が置かれ、深水埗区に組み込まれています。

歴史

昂船洲は、1860年にアロー戦争の結果、清帝国がイギリスに割譲した九龍半島の南端の一部でした。かつては収容所や通信施設、イギリス海軍の基地が置かれていました。第二次世界大戦中、日本が香港を占領していた時期には、この島も日本軍の管理下に置かれました。

1945年には、アメリカ空軍によって撃沈された日本海軍の将兵が、この地に埋葬されました。戦後、日本政府の依頼を受けた香港政庁は、1966年に遺骨を発見。在[[香港日本国総領事館]]とイギリス軍の協力のもとで遺骨の発掘作業が行われ、現地で火葬された後、頭蓋骨の断片などが日本に送還されました。

香港が1997年に中国に返還された後、イギリス軍に代わって、中国人民解放軍海軍がこの地に駐屯しています。現在では、人民解放軍駐香港部隊の重要な拠点の一つとなっています。

交通

昂船洲へのアクセスは、公共交通機関を利用することができます。香港鉄路（MTR）の茘枝角駅近くの長順街からは、ミニバス44Mに乗車して昂船洲へ向かうことができます。また、葵芳駅の近くにある葵涌広場からは、ミニバス87Aを利用してコンテナターミナル地区へ行くことができます。

関連項目

• - ストーンカッターズ橋：昂船洲と本土を結ぶ美しい斜張橋です。
• - 脚駐：香港の歴史や文化に関する情報を掲載しています。

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