明治大学大学院先端数理科学研究科・総合数理学部

明治大学総合数理学部・大学院先端数理科学研究科

概要

明治大学総合数理学部（めいじだいがくそうごうすうりがくぶ、英称：School of Interdisciplinary Mathematical Sciences）および明治大学大学院先端数理科学研究科（めいじだいがくだいがくいんせんたんすうりかがくけんきゅうか、英称：Graduate School of Advanced Mathematical Sciences）は、東京都中野区に所在する明治大学の中野キャンパスに設置された学部・研究科です。

設立経緯と理念

総合数理学部は、「社会に貢献する数理科学の創造、展開及び発信」という理念のもと、現代社会の多様な問題解決に貢献できる人材育成と研究推進を目指し、2013年4月に開設されました。この学部設立の背景には、学内の先端数理科学に関する研究拠点である明治大学先端数理科学インスティテュート（MIMS）の研究蓄積と、理工学部数学科をはじめとする関連学科の教育・研究体制がありました。

総合数理学部の開設に先立ち、大学院においては、MIMSや理工学部数学科の研究を母体として、2011年4月に先端数理科学研究科が現象数理学専攻のみで先行して設置されていました。学部の開設後、2017年4月には、研究科に先端メディアサイエンス専攻とネットワークデザイン専攻が増設され、学部における教育内容と連動した、より専門的で発展的な研究を行う体制が整備されました。

教育・研究体制

総合数理学部には、以下の3つの学科が設置されています。

現象数理学科: 自然現象や社会現象を数理的な手法を用いて解析し、その本質や法則性を探究する分野です。
先端メディアサイエンス学科: 情報科学、メディア技術、認知科学などを横断的に学び、新しいメディアコンテンツの創造やヒューマンインターフェースなどを探究する分野です。
ネットワークデザイン学科: 情報通信ネットワークの設計・構築・運用や、ネットワーク上で展開されるサービスやシステムのデザイン・開発を探究する分野です。

大学院先端数理科学研究科には、学部学科に対応する形で、現象数理学専攻、先端メディアサイエンス専攻、ネットワークデザイン専攻の3専攻が置かれており、学部で培った知識を基盤として、高度な専門研究能力を育成します。

総合数理学部・研究科は、数理科学を共通基盤としながらも、情報科学、物理学、生物学、工学、デザイン、人文社会科学など、幅広い分野を融合させた学際的なアプローチを特色としています。設立時には、理工学部の数学科、情報科学科、電気電子生命学科など、関連性の深い既存学科から多くの教員が異動し、多様な専門知識を持つ教員陣が教育・研究を推進しています。

中野キャンパス

総合数理学部および大学院先端数理科学研究科が教育・研究活動の拠点とする中野キャンパスは、明治大学の創立130周年記念事業の一環として、旧警察大学校等跡地に建設されました。2013年1月にキャンパスが開設され、同年4月には総合数理学部と国際日本学部が移転し、本格的に運用が開始されました。最新の設備を備えたこのキャンパスは、JR中央線・総武線、東京メトロ東西線の中野駅から徒歩圏内にあり、交通アクセスにも優れています。

沿革の主要な出来事

2007年5月：中野キャンパス用地（旧警察大学校等跡地）を落札。
2007年7月：明治大学先端数理科学インスティテュート（MIMS）を設置。
2011年4月：大学院先端数理科学研究科（現象数理学専攻）を開設。
2013年1月：中野キャンパスを開設。
2013年4月：総合数理学部を設置。中野キャンパスの運用を本格開始。
* 2017年4月：大学院先端数理科学研究科に先端メディアサイエンス専攻、ネットワークデザイン専攻を増設。

交通アクセス

中野キャンパス（東京都中野区中野4-21-1）へのアクセスは、JR中央線快速・総武線または東京メトロ東西線の中野駅北口より、徒歩約8分です。

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