星のない世界/横顔

aiko 22ndシングル「星のない世界/横顔」：両A面シングルが放つ、ドラマチックな世界観

2007年8月22日、シンガーソングライターaikoの22枚目のシングル「星のない世界/横顔」がポニーキャニオンよりリリースされました。前作「シアワセ」から約3ヶ月ぶりとなる本作は、aikoにとって初の両A面シングルという大きな特徴を持っています。

表題曲である「星のない世界」は、ニンテンドーDS用ソフト『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Ring of Fates』のイメージソングとして書き下ろされました。壮大な世界観とaikoの繊細な歌声が融合した、ゲームの世界観を彩る楽曲となっています。一方、「横顔」は、日本テレビ系水曜ドラマ『ホタルノヒカリ』の主題歌として使用され、ドラマの世界観を深く表現した、聴く者の心を掴む名曲です。

オリコンチャートにおいては、週間チャートで2位、デイリーチャートで1位を獲得するなど、高い人気を誇りました。これは、両A面シングルという斬新な試みと、2曲の楽曲のクオリティの高さが評価された結果と言えるでしょう。

さらに注目すべきは、「横顔」の別バージョンです。ドラマ『ホタルノヒカリ』の放送中に一度だけオンエアされた「横顔（ballade version）」は、放送終了後に多くの問い合わせが殺到し、着うた・着うたフル限定で配信されるという異例の展開となりました。このバージョンはCDには収録されておらず、レアな存在として多くのファンを魅了しています。

ミュージックビデオも話題となりました。「星のない世界」のミュージックビデオは、神奈川県にある宮ヶ瀬湖を舞台に撮影され、喫茶店で「星のない世界」のサビが流れているシーンから始まります。ドラマチックな映像とaikoの歌声が織りなす世界観は、見るものを惹きつけます。

シングルには、「星のない世界」、「横顔」に加え、それぞれのインストゥルメンタルバージョンも収録されています。全楽曲の作詞・作曲はaiko自身が行い、編曲は島田昌典が担当。aikoの音楽性と島田昌典の編曲センスが融合した、完成度の高い作品となっています。

「星のない世界/横顔」は、aikoの代表作の一つとして、現在も多くのファンに愛され続けています。両A面シングルという斬新な試み、ドラマ主題歌としての起用、そして高い楽曲クオリティ、それらすべてが相まって、このシングルはaikoのキャリアにおいて重要な位置を占めていると言えるでしょう。初回限定盤には、カラートレイ仕様という特別な仕様が施されており、コレクターアイテムとしても価値の高い作品です。

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