星セント・ルイス

星セント・ルイス

星セント・ルイスは、日本の漫才コンビであり、そのユニークなスタイルと社会風刺を交えたネタで多くのファンを魅了しました。1971年に結成されたこのコンビは、メンバーそれぞれの個性を活かしつつ、印象的な漫才を展開しましたが、2003年に解散しました。

メンバー

星セント

• - 生年月日: 1948年1月16日
• - 役割: ボケ担当

星セントは、その178センチの長身と独特のスタイルで知られ、常に眼鏡をかけていました。たまにサングラスをかけて姿を見せることもありました。彼は、高校時代から芸人を目指し、有名コメディアンに憧れを抱いていたことが伝えられています。漫才の道に進む前には、知名度のあるコメディアンたちに熱心にファンレターを送っていました。

星ルイス

• - 生年月日: 1948年11月17日
• - 役割: ツッコミ担当

星ルイスは、153センチという小柄な体格で、常に短髪であることが特徴でした。星セントと比べて25センチの身長差があったため、二人のコンビネーションは視覚的にも印象的でした。彼はセントと出会った際、同時に漫才への情熱を持っていました。

コンビの結成と経歴

星セント・ルイスは、1971年に結成されました。セントは若い頃から漫才を志し、最初は獅子てんや・瀬戸わんやのもとで学び、その後ルイスと出会ってコンビを組むことになりました。二人は有楽町の東宝演芸場、浅草松竹演芸場の高座で修行を重ね、徐々にスターダムにのし上がっていきました。

セントはオープンシャツや革ジャン、タイトなマンボズボンといったカジュアルな衣装を好んで着用しており、従来の漫才師のスタイルを打破する存在感を放っていました。漫才の内容においては、シェイクスピアの戯曲からの引用など、新しいアプローチを取り入れることで独自のスタイルを確立しました。特に社会風刺を盛り込んだネタは評判を呼びました。

人気の到来

1977年にはNHKの漫才コンクールで優勝し、瞬く間に人気コンビとなりました。1978年には、ナイアガラレコードのオムニバスアルバムに出演し、さらなる知名度を得ました。また、1980年には「田園調布に家が建つ」というネタで大ヒットを記録し、漫才ブームの先駆けともなりました。

その後、1980年代にはテレビ出演が減少し、漫才スタイルも時代の流れとともに変化していきました。それでも、彼らの持ちネタには今もなお多くの人々に親しまれるものがあり続けています。

解散とその後

2003年、32年間活動してきたコンビは解散を迎えました。セントは2004年に、ルイスは2005年にそれぞれこの世を去りました。セントが亡くなった際、ルイスは涙を交えながら元相方を追悼しました。

主なギャグ

星セント・ルイスには多くの名フレーズが存在します。特に「田園調布に家が建つ」という言葉は、彼らの代表的なギャグの一つで、他にも韻を踏んだギャグが数多く見られました。毎回の漫才で革新的な表現を使い続けた彼らのスタイルは、今でも多くの漫才師たちに影響を与えています。

関連項目

彼らと同時代に活躍した漫才師たち（ザ・ぼんち、ツービートなど）や、後進の漫才師たちからも今なお高い評価を受けている星セント・ルイス。彼らの功績は、日本の漫才史に欠かせない存在となっています。

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