星界シリーズ (アニメ)

星界シリーズ

『星界シリーズ』は、森岡浩之によるSF小説を原作としたアニメ作品群です。

アニメシリーズの展開

星界の紋章
1999年1月から3月までWOWOWで放送。
星界の戦旗
第1シリーズ：2000年4月から7月までWOWOWで放送。
第2シリーズ（星界の戦旗II）：2001年7月から9月までWOWOWで放送。
第3シリーズ（星界の戦旗III）：2005年8月から9月にかけてOVAとして発売。
星界の断章 -誕生-
2000年4月にWOWOWで放送。

登場人物

ジント：声 - 今井由香
ラフィール：声 - 川澄綾子

制作の裏側

スタッフィング

原作小説のヒットを受け、複数のアニメ制作会社からアニメ化のオファーが寄せられました。最終的にバンダイビジュアルの企画が採用され、制作はサンライズが担当。プロデューサーの岩田幹宏の人脈により、監督に長岡康史、キャラクターデザイナーに渡部圭祐、メカデザイナーに森木靖弘、メカ作画監督に筱雅律といった、これまでのサンライズ作品とは異なる人選が行われました。

セッティング

長岡監督は、13話という尺の中で原作のSF要素を全て取り込むのではなく、「人間の話」を描くことを重視。原作の設定は必要最低限に抑えられました。また、アーヴ語については原作者の森岡浩之が監修を行っています。

最終話はストーリーをまとめるために40分強に拡大されましたが、制作現場に大きな負担をかけることになりました。

キャスティング

長岡監督は「静かな感じが全体のトーンとしてほしい」という意向から、声優のキャスティングは洋画の吹き替えを中心に活動している人々に依頼しました。ジント役は「性的な臭いをつけたくない」という理由から女性声優に演じてもらうことを希望し、オーディションの結果、今井由香が選ばれました。ラフィール役はキャラクターのイメージとの相性から川澄綾子が採用されました。

「戦旗」では、エクリュア役に当時高校生だった新人声優・清水香里が起用され、サムソン役には大塚明夫が選ばれました。

美術

制作環境の変化に対応し、「戦旗」では戦艦のデジタルデータを作成し、アナログで合成する手法が採用されました。アーヴ側の戦艦は優雅さを、人類統合体の戦艦は武骨さを強調するデザインとなっています。森岡浩之は、ゴースロスの初期デザイン案に対して、電磁投射砲が小さすぎる点を指摘し、修正を依頼しました。

キャラクターデザインは、赤井孝美の原案を基に渡部圭祐が描き起こし、脇役は森岡の関係者がデザインしました。クファデスについては、初期案があまりにも情けなく、森岡から修正の指示が出されました。

音楽

アニメらしすぎる見せ方を避けるため、「紋章」のオープニングテーマはアニメのキャラクターがほとんど登場しない演出となりました。オープニングテーマはロンドンで収録され、服部克久が作曲を担当しました。

主題歌

星界の紋章
オープニングテーマ：「星界の紋章」(インストゥルメンタル)
エンディングテーマ：「失われた青空」
星界の戦旗
オープニングテーマ：「星界の戦旗」〈インスト〉
第1期エンディングテーマ：「Pink」
第2期エンディングテーマ：「Farewell to my love」
第3期エンディングテーマ：「手のひらの夢」

反響・評価

「EMOTION the Best 星界の紋章 DVD-BOX」や「星界 Complete Blu-ray BOX」が好セールスを記録しました。

関連商品

DVD、BD、書籍など、様々な関連商品が発売されています。

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