星銃士ビスマルク

『星銃士ビスマルク』（せいじゅうしビスマルク）は、1984年 10月7日から1985年 9月29日まで日本テレビ系列で放送された全51話のロボットアニメです。スタジオぴえろが製作し、同社にとって初めてのロボットアニメでもあります。本作は、漫画やゲームの原作に依存しないオリジナル作品であり、1980年代に放送された男児向けアニメの中では特に注目を集めました。放送予定は半年間でしたが、視聴者の支持を受けて1年間にわたり放送されることとなりました。

あらすじ

物語は2069年、太陽系に人類が進出した未来から始まります。この時代、テラフォーミングが施された木星や土星圏に移民が進み、平和な生活が営まれていました。しかし、デスキュラ星人という侵略者が現れ、太陽系の平和を脅かします。太陽系連邦軍は彼らの侵略を阻止するために立ち上がりますが、一度は退却させたものの、15年後に再び襲来されます。2084年、地球連邦事務総長のシャルル・ルヴェールは、巨大ロボット『ビスマルク』とその操縦者たちである『ビスマルクチーム』を結成し、デスキュラ星人との戦いに挑みます。これは4人の若者たちが繰り広げる壮大な戦いの物語です。

登場人物

ビスマルクチーム

- 輝進児（ひかりしんじ）: 本作の主人公であり、ビスマルクチームのリーダー。17歳であり、宇宙飛行士訓練生としての経験を持つ。正義感が強く、しばしば頑固な面見せるが、物語を通じて成長していく。

- ビル・ウィルコックス: アメリカの天才少年であり、ビスマルクチームのムードメーカー。彼の明るい性格はチームの活気を保つが、過去にはデスキュラ星人に両親を殺されています。

- リチャード・ランスロット: イギリス出身の冷静沈着な論理派。サイバー技術や暗号解読に秀でており、ビスマルクチームの知恵として重要な役割を果たす。

- マリアン・ルヴェール: フランス出身の科学者でありビスマルクの開発者の娘。情熱的で、おしゃれにも敏感な一面を持つ。進児に恋心を抱いているが、彼との関係は進展しません。

デスキュラ星人

デスキュラ星人は、太陽系に侵略を試みる悪の組織。彼らは細胞を変化させ、人間に似た姿を持つため、非常に危険です。また、デスキュラのリーダーであるヒューザー総統を筆頭に、様々な個性的なキャラクターがいます。特にペリオスはその知略でビスマルクチームの最大のライバルとなる。

メカニック

ビスマルク

ビスマルクは大型宇宙戦闘母艦であり、「バトロード・フォーメーション」によって巨大ロボに変形し、様々な武器を駆使してデスキュラ星人と戦います。

プロテクトギア

ビスマルクチームが着用する宇宙用の強化服で、各キャラクターの個性に合わせたデザインとなっています。

音楽と評価

主題歌には『不思議 CALL ME』や『夢銀河』があり、アニメの人気を高めています。アメリカでは設定が変更され、異なるタイトルで放送されるなど、国際的な成功も収めました。2020年にはゲームにも登場するなど、今なお多くのファンに親しまれ続けています。今作『星銃士ビスマルク』は、ロボットアニメの金字塔として記憶に残っています。

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