映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪

映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪

この映画は、2011年10月29日に公開された劇場アニメーションであり、『スイートプリキュア♪』シリーズの第11作目です。本作はシリーズ初の本編との直接的な関連性を持ち、物語はテレビアニメの第36話と37話の間の出来事を描いています。プロデューサーの梅澤淳稔によれば、映画の制作は、東北地方太平洋沖地震に伴う放送スケジュールの影響を受けて調整された経緯があります。

ストーリーの背景

物語は、父・メフィストが善の心を取り戻し、アコがキュアミューズの役割も終わったことから帰郷するところから始まります。しかし、街に響くハウリング音と共に、メイジャーランドから音楽が消えてしまう事件が発生。響たちは、心配になりメイジャーランドへと向かうと、そこは音楽が失われ、荒れ果てた世界に変わってしまっています。アコの友達スズは、アフロディテが変貌し、音楽を奪った張本人であると語ります。真実を探るため、響たちはアフロディテの城に向かい、一連の困難に直面します。

途中、アフロディテがノイズの手先・ハウリングに操られていたことが明らかになり、メフィストは果敢に自らを危険にさらしてアフロディテを救出します。しかし、ハウリングの強大な力に直面し、プリキュアたちも困難な戦いを強いられます。最終的に、仲間たちの力を借りて、クレッシェンドキュアメロディとして復活したメロディがハウリングを打ち破り、メイジャーランドに再び音楽の平和をもたらします。

キャラクターの魅力

本作では、キュアメロディ、キュアリズム、キュアビートといったお馴染みのキャラクターに加え、キュアミューズが初めて劇場版に登場します。個々のキャラクターの成長や、友情、親子愛が強調され、特に父と娘の絆が物語の中心テーマとなっています。池田監督は、作品において「親子愛があり友情があった上で皆の気持ちがひとつになる」というメッセージを込めています。

音楽面では、テレビアニメと同様に高梨康治が担当し、物語のテーマに沿った楽曲が作られています。特に「心の歌」という曲は、親から子へと向けられる思いを表現したもので、最終的には映画のエンディングでも流れ、感動的なシーンを引き立てます。

幅広い楽しみ方

鑑賞者参加型のシステムが復活し、ミラクルライトーンが中学生以下の子どもに配布されるなど、体験型の要素も取り入れられています。また、エンディングにはCGダンスがあり、子どもたちが一緒に楽しむことができる作りになっています。

興行成績

全国168スクリーンで公開されたこの映画は、初日2日間で約1億9,740万円を記録し、映画観客動員ランキングで初登場3位にランクインしました。マイナーランドの冒険と音楽をテーマにした本作は、多くの子どもとその親に支持され、感動を呼ぶ作品となりました。

このように、『映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪』は、音楽と友情、親子愛の大切さを伝える感動の物語です。

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