映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち

映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち

『映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち』は、2013年3月16日に公開されたアニメ映画で、プリキュアシリーズとしては第14巻の作品であり、クロスオーバー作品の第5弾でもあります。この映画では、全32人のプリキュアが集結し、特に最新シリーズ『ドキドキ!プリキュア』から初めて4人が登場します。その中の約半数にあたる16人は台詞もあり、物語に重要な役割を果たします。キャッチコピー「わたしたちは、ひとりじゃない！」が象徴するように、強い友情をテーマにした作品です。

概要

本作では、異世界の妖精学校を舞台に、オリジナルキャラクターのグレルとエンエンが物語の中心に配置され、彼らをプリキュアたちがサポートする形でストーリーが展開されます。製作側の梅澤淳稔プロデューサーは、いじめという社会問題をテーマに掲げ、特に過去に悪役だったキュアパッションとキュアビートにメッセージを託しています。「悪いことをしてもやり直せる」というテーマが、観客に大きな勇気を与えることでしょう。

映画館では「はじめての映画館キャンペーン」と題し、初めて映画を見る子供向けの配慮も実施しました。照明を薄明かりにしたり音量を下げたりすることで、恐怖心を和らげる工夫があります。

公開初日の2日間で、興行収入は約1億9,657万円、観客動員数は17万5,930人を記録し、映画観客動員ランキングで初登場3位となりました。公開から5週目には累計で87万8,243人、興行収入は9億5,567万6,600円を突破し、最終的には10.3億円を達成しました。

宣伝ポスターでは、全32人のプリキュアが並んでいるビジュアルが使用されていますが、特にキュアマリンだけが正面を向いているデザインが目を引きます。これは、制作側の意図によるもので、彼女の個性を強調しています。

音楽は高梨康治が手掛け、主題歌や劇中歌が映画を一層盛り上げます。特に、変身シーンでは『ドキドキ!プリキュア』の楽曲、「プリキュア・ラブリンク!」が印象的です。

ストーリー

物語の舞台は、妖精たちがプリキュアとしての修行をする妖精学校です。その学校から、プリキュアたちに「プリキュアパーティ」の招待状が届きますが、実はそれは妖精グレルの悪意ある罠でした。影の力に導かれる形で、グレルは自身の影とともにプリキュアたちを妨害し、変身アイテムを奪う計画を立てます。

妖精学校の泣き虫な妖精エンエンは、グレルの行動を止められず、影に巻き込まれてしまいます。物語が進むにつれ、影は暴走を始め、プリキュアたちは共にグレルとエンエンを救うために立ち上がります。

この時、新メンバーたちが歴代のプリキュアと協力し、古き友達との絆を再確認しながら進んでいく様子が描かれ、最終的に友情が勝利をもたらすことになります。

登場キャラクター

映画には、これまでのシリーズからのキャラクターに加え、オリジナルキャラクターが多数登場します。プリキュアたちの個性が光る瞬間や、彼らに引き寄せられた妖精たちとの関係が描かれ、観客に感情の深まりを与えています。

「ドキドキ!プリキュア」のメンバーは、初めてのオールスターズ映画での登場で、他の歴代プリキュアたちとどのように交流し、戦うかが見どころのひとつです。

音楽と主題歌

本作の音楽には、多くのオリジナル楽曲が使用されており、特にテーマソング「みんなともだち」がストーリーの核心を表現しています。また、オープニングとエンディングの映像では、プリキュアたち全員が一緒にダンスを披露し、視覚的にも楽しませてくれます。

結論

『映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち』は、友情や勇気というテーマが貫かれた心温まる作品です。多くのプリキュアが集まり、それぞれの個性や背景が交錯する中で、共に困難を乗り越える姿は、子供たちをはじめとする観客に、希望と勇気を与えています。この映画は、単なる子供向けアニメを超えた、深いメッセージを持った作品と言えるでしょう。

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