映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!

映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!

2014年12月20日、日本で公開されたアニメ映画『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は、テレビアニメ『妖怪ウォッチ』をもとにした劇場版の第1作目です。この作品はテレビ東京の開局50周年を記念したもので、キャッチコピーは「何があっても、友達は守る!!」です。

概要と背景

本映画のストーリーは、3DSゲームソフト『妖怪ウォッチ2』を基にしていますが、原作ゲームに登場する一部のキャラクターは出てきません。さらに、2014年10月22日には、小惑星探査機「はやぶさ2」の公式サポーターとしても認定されており、両者の共通点は「誕生の秘密を探る旅を続ける」という点にあります。

あらすじ

物語は、主人公のケータが妖怪執事ウィスパーに「妖怪ウォッチ」を渡され、見えるようになった妖怪たちと友達になり、時には戦ったりする日々から始まります。しかし、ある夜、ケータの腕から妖怪ウォッチが突然消えてしまいます。その後、巨大な猫妖怪デカニャンが彼に現れ、「このままでは世界が悪者たちのものになってしまう」と助けを求めてきます。

ケータは、手掛かりを求めておばあちゃんのいるケマモト村へ向かいます。そこで妖怪フユニャンと運命的な出会いを果たした彼は、ウィスパーやジバニャンと共にタイムスリップし、過去の1954年で妖怪ウォッチの誕生の秘密を明かしていきます。様々な妖怪との出会いを通じて、友情や絆が描かれるストーリーとなっています。

キャラクターと声優

本作には多彩なキャラクターたちが登場します。主要キャラクターには、ケータ（天野景太）、ウィスパー、ジバニャンがいます。また、ゲストキャラクターとしてフユニャン、デカニャン、ダークニャン、マスターニャーダなどが活躍します。これらのキャラに声を当てるのは数々の有名声優たちで、特に小桜エツコはジバニャンやブチニャンを演じています。

興行成績と受賞歴

公開初日の2日間で148万人以上を動員し、興行収入は16億円を突破しました。この成績は、同時期の映画のオープニング記録を大きく下回るもので、大ヒットを収めました。その後、興行収入は50億円を超え、最終的には700万人以上が劇場に足を運び、78億円という驚異的な数字を記録しました。

また、2015年には第33回ゴールデングロス賞で最優秀金賞を受賞しています。さらに、2016年の日本映画批評家大賞ではアニメーション部門のファミリー作品賞と最優秀声優賞を受賞しました。

前売り券と特典

公開前の前売り券は、販売からわずか数ヶ月で113万枚以上が売れ、記録的な数字を達成しました。また、先着500万人には特典として「ダークニャン」メダルが配布され、映画公開を記念したプロモーションも展開されました。特に前売り券に付随する特典は人気を博し、ネットオークションなどで高値で取引される事例もありました。

テレビでの放送

本作は2015年に地上波で初めて放送され、その後も続々と再放送が行われるなど、長く愛されるコンテンツに成長しています。特別授業を組み込んだ番組内容も話題を呼びました。

『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は、ただのアニメ映画に留まらず、友情や家族の絆、冒険心を伝える作品として、多くの人に親しまれ続けています。

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