春日部共栄中学高等学校

春日部共栄中学高等学校

春日部共栄中学高等学校（かすかべきょうえいちゅうがくこうとうがっこう）は、埼玉県春日部市に位置し、中高一貫の私立教育を提供しています。この学校は、内部進学と外部進学の生徒がそれぞれ異なるクラスで学ぶ併設型の中高一貫校です。

学校の概要

2022年から二期制を導入し、授業は45分を7時間行われ、完全な週休2日制を実施しています。入学から1年目には選抜・特進E系・特進S系の3つのコースが設けられ、2年生からは選抜コース（文系・理系）と特進コース（文系・理系）の4コースに分かれます。これらのコースは生徒の希望や成績に応じて選択されます。全生徒は2年次終了までに大学入学共通テストの範囲をほぼ終了し、卒業年次には大学入試の問題演習を中心に学習します。また、全てのコースで部活動に関する制限は設けられていません。

学校は文武両道を掲げており、運動系や文化系の部活動が非常に活発です。大学受験に対しても力を入れており、国公立大学や難関私立大学に多くの合格者を輩出しています。

沿革

春日部共栄中学高等学校は1980年に男女共学として設立され、1991年には校舎全体が冷暖房化されました。1993年には野球部が第75回夏の甲子園で準優勝を果たし、その後も2003年に中学校を設立し、2005年には中学校舎が完成しました。2017年には新体育館の至誠館が竣工し、教育環境がさらに整いました。

設置学科

この学校には普通科が設置されており、選抜コースや特進コース（E系・S系）が用意されています。多くの生徒は系列校である共栄大学への進学を希望しますが、大半は他の大学へ進学しています。2022年には現役で91名が国公立大学に合格し、これまでにも多くの卒業生が東京大学などの難関校に進んでいます。

部活動

春日部共栄中学高等学校の運動部では、水泳部が特に有名で、オリンピック選手を多く輩出し、男女ともにインターハイでの総合優勝を経験しています。また、野球部は1993年の夏の甲子園で準優勝に輝きました。
文化部では吹奏楽部が強豪として知られ、過去には全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞しています。これらの部活動は学校全体で支援されており、学業との両立が図られています。

施設・設備

校内は中学校舎、高校校舎、多目的ホール、食堂、体育館、新体育館の至誠館、25m屋内プール、テニスコート、柔道場、グラウンド、そして野球場など充実した設備が整っています。これにより、生徒たちは多岐にわたる活動を行うことが可能です。

最寄駅

春日部共栄中学校へのアクセスも便利で、東武鉄道の豊春駅から徒歩約25分、または春日部駅西口からのバスが利用されています。さらにスクールバスも運行しており、通学がしやすい点も特徴の一つです。

不祥事

一方で、過去には複数の不祥事が発生しています。2004年には野球部員による暴行事件、2006年には有名人の子息が入学拒否された件、2007年には大学合格実績の水増し問題などが報じられました。近年では、2019年に部員への体罰が発覚し、監督が処分される事態もありました。

このように春日部共栄中学高等学校は、教育理念とともに多様な挑戦に直面しながら発展してきた学校です。

もう一度検索