昭和村 (福島県)

昭和村（しょうわむら）

昭和村は、福島県会津地方の大沼郡に位置する村であり、豊かな自然環境と深い歴史的背景を持っています。村の名前は昭和時代に由来し、村内には多くのアクティビティと観光名所が存在します。

地理

昭和村は会津地方の西南部にあり、野尻川の段丘に沿っていくつかの集落が広がっています。村の周りには、美しい山々や清流が流れ、自然の魅力が豊かです。主な山には博士山、御前ヶ岳、志津倉岳があり、川には野尻川、玉川、滝谷川があります。また、矢ノ原沼という湿原もあり、自然を満喫できるスポットとなっています。村は大沼郡内の金山町、三島町、会津美里町、河沼郡の柳津町、南会津郡の下郷町、南会津町、只見町と隣接しています。

人口と高齢化

2015年の国勢調査によると、昭和村の高齢化率は54.8%に達しており、福島県内で2位、全国では7位という非常に高い水準です。このことは地域の今後の発展に向けた課題となっており、住みやすい環境づくりが求められています。

歴史

1889年（明治22年）に町村制が導入され、野尻村、大芦村が設立されました。1927年（昭和2年）には、これらの村が合併し、現在の昭和村となりました。2020年には、NHKラジオ第1放送やラジオ福島などの中継局が村内に設置され、情報発信の強化が図られました。

姉妹都市

昭和村は埼玉県草加市と友好交流都市としての関係を築いており、1985年には友好交流都市宣言がなされ、2010年に姉妹都市提携が結ばれました。また、災害時における相互支援に関する協定も締結されています。

教育と住環境

村内には昭和村立昭和中学校と昭和村立昭和小学校があり、地域の子どもたちの教育が行われています。また、喰丸郵便局、野尻郵便局、昭和簡易郵便局といった郵便局もあり、生活に必要なインフラが整備されています。

交通

昭和村内には鉄道路線は通っておらず、最寄りの駅はJR東日本の只見線会津川口駅や会津鉄道の会津田島駅です。道路交通では国道400号や401号、福島県道32号柳津昭和線が主要な幹線道路となっています。

特産品

昭和村の特産品にはカラムシ（苧麻）があり、経済産業大臣が指定する伝統的工芸品である奥会津昭和からむし織も有名です。この地域の独自性を感じることができる逸品です。

名所と観光

村の観光地には道の駅からむし織の里しょうわや、織姫交流館、からむし工芸博物館、郷土食伝承館苧麻庵などがあります。さらに、昭和温泉や駒止湿原（国の天然記念物）などの自然景観も魅力的です。加えて、村が舞台になった映画『ハーメルン』などもあり、文化的な側面でも興味を引きます。

昭和村はその美しい自然環境や地域伝統、特産物を育み、訪れる人々に温かいおもてなしを提供しています。

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