昭和63〜64年東京ベイNKホール「ゆく年くる年コンサート」LIVE 十五周年漂流記

『ゆく年くる年コンサート』LIVE 十五周年漂流記

『昭和63〜64年東京ベイNKホール「ゆく年くる年コンサート」LIVE 十五周年漂流記』は、1989年4月10日に発売された、さだまさしのライヴ・アルバムです。このアルバムは、1988年の大晦日から1989年の元旦にかけて東京ベイNKホールで行われた、さだまさしのデビュー15周年を祝う新春カウントダウンライブの模様を収録しています。

ライブの背景

さだまさしは1985年に初めて大晦日から元旦にかけて神戸・ワールド記念ホールでカウントダウンライブを行った経験を持ちますが、その後、2009年に再び年越しの公演を行うまでの21年間、そのスタイルは途絶えていました。このライブの開催は、さだのキャリアとファンにとって特別な意味を持つものでした。

アルバムの特徴

本作はCDの普及前にリリースされたため、さだまさしにとっては最後のアナログLP盤となっています。収録されている楽曲の中には、さだの人気のある曲が数多く含まれており、聴く者を感動させる内容になっています。

収録曲とその魅力

DISC 1

1. Final Count Down
ライブの幕開けを告げるこの曲は、特別感を演出します。
2. 立ち止まった素描画
繊細な文字で描かれた思いが、聴く人の心を惹きつけます。
3. フェリー埠頭
さだの独特の世界観が詰まった名曲です。
4. トーク
ここでは、1980年代初頭に喉を痛めた時のエピソードを披露し、聴衆との距離感を縮めます。
5. ふきのとうのうた
儚い季節の思いを歌った美しい楽曲。
6. 向い風
逆境をも乗り越える力強さが感じられます。
7. 坂のある町
懐かしさを感じさせる温かいメロディ。
8. 春雷
春の訪れを感じさせる明るい楽曲。
9. 風に立つライオン
ここでのボーカルは特に印象的です。

DISC 2

1. 夢と呼んではいけない〜星屑倶楽部
夢のような幻想を与える曲。
2. 私の履歴書（メドレー）
人生の旅を語る感動的なメドレーです。
3. きみのふるさと - 案山子 - 精霊流し
動画のように深い思い出を呼び起こします。
4. 秋桜
しみじみとした感情を喚起する名曲。
5. 道化師のソネットや追伸
さだの詩的な表現が光る楽曲です。

演奏者

このアルバムには、さだまさし自身のボーカルとギター、バイオリンが大きな役割を果たし、亀山社中というバンドがサポートしています。ボーカルの背後には、ベースギターの福田郁次郎、エレキギターの立山健彦、アコースティックギターの坂元昭二、ピアノ・キーボードの石川清澄など、才能あふれる音楽家たちが揃っています。

このセッションは、まさに生演奏ならではの迫力と温かみを感じられる瞬間が詰まった作品となっています。聴くと、さだまさしの音楽がどれほど深く、豊かであるかを実感することでしょう。

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