時雨 (初代神風型駆逐艦)

時雨（しぐれ）

時雨（しぐれ）は、大日本帝国海軍に所属した神風型駆逐艦（初代）の10番艦として知られる艦艇です。後に白露型駆逐艦にも同名の「時雨」が存在するため、この初代の時雨はしばしば「時雨 (初代)」や「時雨I」と表記され、区別されています。

艦歴

本艦は、1905年（明治38年）2月15日に「製造番号第10号」として命名されました。

1905年6月3日、神戸の川崎造船所において起工。

1906年（明治39年）3月15日には駆逐艦として正式に類別され、そのわずか2日後の3月17日に進水しました。同年7月11日に無事竣工し、艦隊に加わりました。

竣工後は、大日本帝国海軍の駆逐艦として活動を開始。特に第一次世界大戦においては、遠くシンガポール方面の警備任務に従事しました。

長い任務を終え、1924年（大正13年）12月1日をもって海軍籍より除籍されることになりました。その後、1926年（大正15年）5月5日には売却され、その生涯を終えました。

歴代駆逐艦長

時雨の艦長を務めた将校を以下に記します。

渡辺真吾 少佐（兼任）：1906年6月14日 - 1906年8月30日
磯部忠次 少佐：1906年8月30日 - 1907年3月30日
笹尾源之丞 大尉：1907年3月30日 - 1908年4月20日
広沢恒 大尉（兼任）：1908年4月20日 - 1908年8月21日
熊沢伊勢雄 大尉：1908年8月21日 - 1910年2月16日
石川庄一郎 大尉（兼任）：1910年2月16日 - 1910年4月28日
田辺栄次郎 大尉（兼任）：1910年4月28日 - 1910年12月1日
瀧田吉郎 大尉：1910年12月1日 - 1911年5月23日
加島次太郎 大尉：1911年5月23日 - 1913年5月24日
高橋正雄 大尉：1913年5月24日 -
岩村兼言 大尉：1914年12月1日 - 1915年12月13日
長井実養 大尉：1915年12月13日 - 1918年7月2日
緒方末記 少佐（兼任）：1918年7月2日 - 1918年9月2日
竹内正 少佐（兼任）：1918年9月2日 -
次木亀作 大尉：1918年12月1日 - 1920年12月1日
栗田健男 大尉：1920年12月1日 - 1921年6月8日
長尾惣助 大尉：1921年6月8日 - 1921年11月10日
早川定三 大尉：1921年11月10日 - 1922年11月1日
日野昇一 大尉：1922年11月1日 - 1923年11月10日
西岡茂泰 大尉：1923年11月10日 - 1924年4月10日
* 伊藤皎 大尉：1924年4月10日 -

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