晏紫

晏紫について

晏紫（ヤン・ツィ）は1984年11月12日、中国の四川省成都市に生まれた女子プロテニス選手であり、テニス界での数々の偉業を成し遂げた先駆者です。彼女は特にダブルスプレーヤーとして知られ、同僚の鄭潔とともに国際舞台で数多くの功績を残しました。晏紫は自己最高シングルスランキング40位、ダブルスランキング4位を誇り、彼女の実力を証明しています。

プロキャリアの始まり

晏紫は2002年に女子テニス国別対抗戦・フェドカップの中国代表選手として活動を開始し、同年5月には福岡でトーナメントに参加し、初めて日本での試合経験を得ました。2003年にプロ転向を果たしたことで、彼女のキャリアは加速し始めます。同年の「ジャパン・オープン」でベスト8に進出した際には、同僚の鄭潔との対戦が記憶に残ります。この試合では、彼女は鄭潔に敗れたものの、その後のキャリアに良い影響を与えました。

4大大会での成功

晏紫は2006年に全豪オープンで鄭潔とのペアで女子ダブルスを制し、中国選手として初めての4大大会タイトルを獲得しました。この際、彼女たちは「2人とも後ろに並ぶ」スタイルのリターンで世界を驚かせ、決勝ではトップシードのペアを破って優勝を果たしました。続いて、ウィンブルドンでも再び鄭潔とペアを組み、女子ダブルスで勝利。晏紫は中国のテニス界において新たな歴史を築いた選手とされています。

オリンピックにも出場し、2004年のアテネ五輪では中国の女子ダブルス代表の一員として参加、2008年の北京五輪では銅メダルを獲得しました。さらに、フェドカップでも顕著な成果を上げ、中国チームに貴重な勝利をもたらしました。

結婚と引退

晏紫は2009年に結婚し、2012年には長女を出産しました。試合からは2011年から遠ざかり、最終的には2016年に現役を引退しました。彼女の選手生活は、多くのテニスファンに影響を与え、中国における女子テニスの地位を確立する大きな役割を果たしたことが特筆されます。

WTAツアー成績

晏紫はWTAツアーでシングルス1回、ダブルスで28回の決勝進出を果たし、合計17勝を挙げました。彼女のダブルスでの成功は、特に中国テニス界の成長を象徴するものであり、競技者としての彼女の技術や精神力は多くの後進選手に影響を与え続けています。

晏紫はそのプロテニスキャリアを通じて示した努力と成果によって、今なお中国のテニス界における重要な存在として語り継がれています。彼女の軌跡は、これからも多くのファンにインスピレーションを与えることでしょう。

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