晩夏（ひとりの季節）

晩夏（ひとりの季節）

「晩夏（ひとりの季節）」は、シンガーソングライター荒井由実（現：松任谷由実）が1976年11月20日に発表した楽曲です。4枚目のアルバム『14番目の月』の収録曲として発表され、アルバムのラストを飾る10曲目に収録されています。

竹内まりやがラジオ番組『松任谷由実 サウンドアドベンチャー』にゲスト出演した際、この曲を「美大出身のユーミンにしか書けない曲」と評し、その芸術性と独創性を高く評価しました。

参加ミュージシャン

「晩夏（ひとりの季節）」のレコーディングには、以下のミュージシャンが参加しています。

キーボード: 松任谷正隆
ドラム: MIKE BAIRD
ベース: LELAND SKLAR
エレクトリックギター: 鈴木茂
アコースティックギター: 瀬戸龍介
スチールギター: 駒沢裕城
パーカッション: 斉藤ノヴ
ストリングス: 玉野嘉久 & His Fellows

テレビドラマでの使用

「晩夏（ひとりの季節）」は、NHK総合『銀河テレビ小説』ふるさとシリーズ『夏の故郷』『幻のぶどう園』（共に1976年）の主題歌として使用されました。ドラマの舞台は秋田県横手市であり、楽曲の物悲しい雰囲気とドラマの情景が重なり、視聴者の心に深く残りました。

カバー

「晩夏（ひとりの季節）」は、多くのアーティストによってカバーされています。

平原綾香（2005年、シングル『晩夏（ひとりの季節）/いのちの名前』、アルバム『From To』）
秦基博（2008年、シングル『フォーエバーソング』）

平原綾香によるカバー

平原綾香によるカバーは、「いのちの名前」との両A面シングルとして2005年9月28日にリリースされました。平原にとって初の両A面シングルであり、プロデュースはオリジナルの編曲者である松任谷正隆が担当しました。ジャケット写真に合わせ、プロモーションビデオは藤野町のひまわり畑で撮影されました。このカバーバージョンは、同年11月2日発売のカバーアルバム『From To』にも収録されています。

シングル収録曲

1. 晩夏（ひとりの季節）
作詞・作曲：荒井由実／編曲：松任谷正隆
2. いのちの名前
作詞：覚和歌子／作曲・編曲：久石譲
* TBS系『ヒロシマ 〜あの時、原爆投下は止められた〜』テーマソング

「いのちの名前」は、当初シングルに収録予定はありませんでしたが、ドラマ放送後、CD化を望む声が多数寄せられたため、急遽収録されることになりました。

「晩夏（ひとりの季節）」は、発表から数十年を経た現在でも、多くの人々に愛され続けている楽曲です。荒井由実の繊細な歌詞とメロディー、そして参加ミュージシャンの卓越した演奏が、この曲を時代を超えた名曲として輝かせていると言えるでしょう。

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