普通江

普通江について

普通江（ポトンガン）は、朝鮮民主主義人民共和国の首都平壌を流れる河川であり、大同江水系に属しています。この川は、平壌市内を流れる重要な水路で、最終的には大同江に注ぎ込む役割を担っています。

平壌には普通江を横断するいくつかの橋が存在し、その中でも「普通橋」として知られる橋が河口近くに位置しています。しかし、同川で最大の橋は「安山橋」であり、これは東西を結ぶ重要な高速道路を支える大規模な構造物となっています。このような橋は、町の交通や経済活動にとって非常に重要な存在です。

歴史的背景を振り返ると、1946年以前には、平壌以西の普通江沿いの地域は、毎年洪水に見舞われていました。この洪水の影響で、耕作地は大きな被害を受け、農民たちは家を再建するために仮設住宅を毎年建設する必要がありました。この地域は「土城廊」として知られており、洪水が収まるたびに流出した土壌の中で再び生活を始めていたのです。

1946年には、普通江の整備事業が実施され、土城廊の河道が整備されました。これにより、この地域は平壌市の一部として再編成され、洪水の影響を軽減するための措置が講じられました。この整備工事は、地域住民にとって大きな安堵とともに新たな生活基盤をもたらしました。

また、1971年には政府が左岸の丘の上にある烽火山の公園に普通江の改修を記念する碑を建立しました。この碑は、1945年に金日成主席が土城廊を訪れたことや、1946年の河道整備に対する記念行事の一環として立てられたものです。さらに、1976年には朝鮮郵政公社が金日成主席の訪問を記念した切手を発行し、1998年には普通江の工事が始まる際の金日成主席の鍬入れの様子を収めた切手記念シートが登場しました。

このように、普通江は平壌及びその周辺地域の歴史や文化と深く結びついており、農業や交通など生活全般にわたる影響を与えています。記念碑や切手などを通じて、普通江の重要性は現在でも広く認識されており、その河川整備の歴史や地域住民の歩みが今もなお語り継がれています。

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