智順 (女優)

女優：智順（ちすん）

1982年11月3日、大阪府に生まれた智順（ちすん）は、韓国籍を持つ女優です。旧芸名は本名と同じ「ちすん」でしたが、2020年より現在の「智順」に改名し、ファザーズコーポレーションに所属して活動しています。

舞台からのキャリアスタート

彼女の芸能活動は、大阪朝鮮高級学校在学中のクラシックバレエ公演がきっかけで始まりました。その才能を見出され、吉本興業にスカウトされます。劇団「よしもとザ・ブロードキャストショウ」に加入し、数多くの舞台作品で演技経験を重ね、表現者としての基礎を築きました。

映像分野への進出と飛躍

2003年、智順さんは活動の場を映像にも広げます。テレビ東京の特撮番組『超星神グランセイザー』で敵役の女性戦士・ルシアを演じ、ドラマデビューを果たしました。これを機に、テレビドラマや映画といった媒体への出演が増加します。

特に注目を集めたのは、2005年の井筒和幸監督作品『パッチギ!』への出演です。また、同年にはNHKの連続テレビ小説『風のハルカ』に出演し、主人公が勤務する大阪の旅行会社で働く先輩社員役を演じました。この出演は、一般視聴者層における彼女の知名度を大きく高める契機となりました。

その後も、『血と骨』、『着信アリ2』、『ヒーローショー』、『のぼうの城』など、数々の映画に出演。テレビドラマにおいても、『チーム・バチスタの栄光』、『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』、『民王』、『A LIFE〜愛しき人〜』など、幅広いジャンルの作品で存在感を示してきました。

活動の多様化と新たな挑戦

智順さんの活動は国内に留まりません。2017年には、韓国の音楽グループ超新星のソンジェが主演を務めた韓国映画『Guest House』でヒロインを演じ、韓国映画界へ初進出しました。さらに、この作品のエンディング曲をソンジェとデュエットで担当するなど、初めてのレコーディングにも挑戦し、表現の幅を広げています。

また、舞台活動にも引き続き力を入れており、2018年2月にはオーディションを経て劇団阿佐ヶ谷スパイダースに新メンバーとして入団しました。これにより、自身の原点である舞台での表現をさらに深めています。

人物像とプライベート

智順さんは在日3世の韓国籍です。身長169cmという恵まれたスタイルを持ち、特技として服飾デザイン、クラシックバレエ、韓国舞踊（高校日本一の経験あり）を挙げています。多才な一面を持つ彼女は、そのルーツを大切にしながら活動を続けています。

プライベートでは、2018年7月3日に共通の知人を介して知り合った会社経営の一般男性と結婚したことを発表しています。

舞台、映画、テレビドラマと、ジャンルを問わず活躍する智順さん。その確かな演技力と表現力で、多くの観客を魅了し続けています。

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