暁 (暁型駆逐艦)

駆逐艦暁（あかつき）について

暁（あかつき）は、大日本帝国海軍に所属していた駆逐艦であり、暁型駆逐艦のネームシップです。艦名は「暁」でありますが、後に同名の艦がいくつか登場したため、区別のために「暁 (初代)」や「暁I」と呼ばれることがあります。これにより、艦の歴史や艦種の変遷が重要な意味を持つこととなります。

艦歴の概要

暁は、元々「第十三号駆逐艦」という名で知られていました。1901年11月13日に進水し、その後同年12月14日にイギリスのヤーロー社で竣工し、正式に軍艦に編入され駆逐艦としての任務を開始しました。艦は日本へ回航され、1902年5月7日には横須賀に到着し、その後の任務に備えることとなりました。

暁が浮かび上がるのは、1904年に日露戦争が始まった際です。当時、艦は第1艦隊第3駆逐隊に所属しており、艦の運命が大きく変わることになります。戦争中の1904年5月17日、老鉄山南東沖で触雷し沈没してしまいました。この沈没は、ロシアの艦船によって目撃されず、結果として暁の名は同じく捕獲艦となった「レシーテリヌィ」（後に「山彦」と改名）と関わることとなります。

その後、暁の沈没に関する公報が出されたのは1905年6月1日であり、艦は公式に喪失が明らかにされました。その後、1905年10月19日には除籍され、その艦歴に終止符が打たれました。

艦長の一覧

暁の艦長には様々な歴任者がいました。回航委員長には中山鋋次郎少佐が1901年6月から9月にかけて就任。その後、同艦長としても中山少佐が1901年9月から1902年5月まで任を担いました。次いで、関重孝少佐が1902年5月から11月まで艦長を務め、その後末次直次郎大尉が1904年5月17日まで艦長を務めていましたが、日露戦争の戦闘の中で戦死しました。

艦長職の続きとして、兼任で狭間光太少佐が1904年5月20日から暁の艦長を務めることとなります。

参考文献

暁の艦歴に関する情報は、様々な歴史資料や文献に基づいています。

• - 海軍省編纂『海軍制度沿革 巻八』、明治百年史叢書第180巻、原書房、1971年。
• - 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
• - 片桐大自著『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
• -『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。

暁の短い生涯は、艦艇の操縦や艦歴における影響を研究する上で重要な事例として、今後の海軍史の研究に寄与することでしょう。

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