暁武蔵

暁 武蔵（あかつき むさし）

暁武蔵は、SNKが手がけた対戦型格闘ゲーム『幕末浪漫 月華の剣士』シリーズに登場する架空のキャラクターです。彼はフランキー仲村によって声を吹き込まれています。武蔵のキャラクター設定は非常に独特で、彼は限界を知らない剣豪である宮本武蔵の魔人として蘇った存在です。

キャラクターの背景

武蔵は、嘉神慎之介によって地獄門の力を用いて蘇らせられました。彼の心は、自己の強さを発揮できる時代に生まれなかったことへの無念であり、その思いは彼を魔人とし、復活を果たす要因となっています。彼の目的は「地獄門に近付く者を葬り去る」ことですが、実際には自身が地獄門から解放されることを願っています。それでも、敵を倒すたびに彼には激しい苦痛が走ります。

武蔵の身体的な特徴は、約2メートル近い巨体であり筋骨隆々の体格を持ちます。長い髪を後ろに束ね、ボロボロの布で体を覆っています。彼の左目は潰れていて、右目は赤く異様に輝いているのが印象的です。

ゲーム内での役割

ゲームでは中ボスとして位置づけられており、CPU戦の9人目に壁として立ちはだかります。この対戦でプレイヤーに敗北すると、彼は存在しない時代で自分を打ち負かすほどの強者と出会えたことに満足し、「良い闘いであった」と消え去ります。エンディングでは、地獄門が閉じて自らの体が滅びてゆく中でも再び満足感を抱き、同様に「良い闘いであった」と呟いて消えていきます。

ゲームの特長

武蔵は全体的に攻撃のリーチが長いものの、攻撃後の隙も大きいというバランスが特徴です。巨体ゆえに動きは鈍重ですが、基本攻撃力が高く、「間欠泉」など弾きが不可能な技を持ちます。また、強斬りを「脅かし」でキャンセルし、高威力の連続技「五輪連ね」に繋げることができます。このような連続技は、プレイヤーにとっては強力な武器となります。

『一幕』では、隠しコマンドを利用することでアーケード版でも使用可能です。『二幕』では対CPU戦以外のモードで使うことができ、前作と比べて技の性能は若干変更されています。隠しコマンドは彼の名前である「武蔵」に由来しており、他の技とも関連しています。

武蔵の技

通常技

• - 枕押さえ: 通常投げ。相手を刀で突き刺した後、前方に蹴り飛ばします。
• - 飛刀二連: 立ち強斬り「貫き」から上から刀を振り下ろす2段攻撃です。
• - 劫炎剣: 前方に踏み込み、刀から青白いオーラを発しながら行う斬撃です。
• - 底抜き: ダウン中の相手に追撃を加える攻撃です。

奥義（必殺技）

• - 集中: 気を充填し、剣質ゲージを急速に溜めます。
• - 間欠泉: 地面から衝撃波を発生させる強力な技です。
• - 脅かし: 突進しながら4段攻撃を行う技です。
• - 十字構え: 大きな衝撃波を発生させることができ、ガード不能にします。
• - 枕二連: 相手を持ち上げてから攻撃する技です。

超奥義（超必殺技）

• - 五輪連ね: 「脅かし」を強化した技で、高威力の斬撃を連続で浴びせます。

潜在奥義

• - 二天無双剣: 構えてから斬撃を加え、最後に十字に斬り裂きます。

乱舞奥義

• - 侵略: 新たに追加された武蔵の乱舞奥義で、強力な攻撃を行います。

武蔵はその強力な技と豊かな背景で、プレイヤーに深い印象を与えるキャラクターとなっています。

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