書肆侃侃房

株式会社書肆侃侃房の概要

株式会社書肆侃侃房（しょしかんかんぼう）は、福岡市に本拠を置く日本の出版社です。2013年に始まった新鋭短歌シリーズは、短歌界での出版スタイルに革新をもたらし、注目を集めています。特に、新人賞である笹井宏之賞とことばと新人賞を主催することで、若手作家の成長をサポートしています。

主な出版物

書肆侃侃房は、文学ムック『ことばと』や短歌集、海外文学、そして紀行ガイドシリーズ「KanKanTrip」など、様々なジャンルを手掛けています。また、文学ムック『たべるのがおそい』に寄せられた今村夏子の作品「あひる」が第155回芥川賞候補となり、他の選考対象作品も受賞歴を持つことから、確かな評価を得ています。2022年には創業20周年を迎え、『左川ちか全集』が評価され、第38回梓会出版文化賞を受賞しました。

沿革

株式会社書肆侃侃房は、2002年に設立され、さまざまなプロジェクトを展開してきました。2010年にはRead cafeをオープンし、2011年からは詩や短歌への注目が高まり始めた年でもありました。2013年には新鋭短歌シリーズが始まり、2015年には現代歌人シリーズも刊行されました。2016年には文学ムックが創刊され、2018年には短歌ムック「ねむらない樹」がスタートしました。

特徴と影響

株式会社書肆侃侃房は、短歌の世界だけでなく、海外文学や現代詩など広範なジャンルに取り組み、文学の新たな潮流を提案しています。特に、短歌の新人賞を創設することで、若手作家たちの活躍の場を増やし、文学の未来を担う才能を育てることで、短歌の普及に寄与しています。また、福岡市内にある「本のあるところ ajiro」では、海外文学と詩歌を販売し、書店の運営も行っています。

出版した書籍の一例

短歌ムックや文学ムック、海外文学の翻訳書など、多岐にわたるタイトルが揃っています。たとえば、『ことばと』シリーズでは、多彩な著者たちによる作品が収められており、文学とアートの融合が見られます。また、短歌の新人からベテランまで、さまざまな著者の作品が紹介されています。文学の多様性を示す一方で、地域文化にも貢献しているのです。

まとめ

株式会社書肆侃侃房は、その創業以来、短歌界と広く文学界における新風を吹き込む役割を果たし続けており、今後の活動にも注目が集まります。若手作家の成長を促進し、新たな文学の波を生み出している書肆侃侃房は、出版業界において重要な存在としての地位を確立しています。

もう一度検索