曽我部直樹

曽我部 直樹

1972年3月20日、岐阜県岐阜市に生まれた曽我部直樹は、プロ野球選手を経て、現在はオリックス・バファローズの球団スタッフとして活躍しています。

アマチュア時代

野球を始めたのは中学時代で、所属したボーイズリーグのチームでは全国大会準優勝という実績を残しています。大垣日大高校に進学しましたが、残念ながら在学中に甲子園の土を踏む機会はなく、県大会での最高成績はベスト8にとどまりました。高校卒業後は、愛知大学野球リーグ2部に所属する名古屋学院大学でプレーを続けました。大学卒業後、プロ入りを目指して複数の社会人野球チームのセレクション（入団テスト）を受けましたが、いずれも採用には至りませんでした。一時は一般企業への就職も視野に入れましたが、社会人野球チームを持つサンジルシ醸造に入社し、野球を続けることになりました。サンジルシ醸造では全国大会への出場は叶いませんでしたが、伊勢大会で3試合連続本塁打を放つなど、その打撃力と活躍は際立っていました。彼はこのチームから誕生した最初で最後のプロ野球選手となりました。

プロ野球選手時代

社会人野球での活躍が認められ、1995年のドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。入団当初は、当時チームメートであった新庄剛志氏にも匹敵すると評されるほどの強肩の持ち主として期待されました。しかし、一軍での出場機会にはなかなか恵まれませんでした。その一方で、二軍（ウエスタン・リーグ）ではその長打力を遺憾なく発揮し、2000年と2001年には2年連続で本塁打王のタイトルを獲得しています。

阪神在籍中の2002年9月11日、ヤクルトスワローズ戦（神宮球場）でのプレー中に大きな怪我に見舞われます。相手選手（ロベルト・ペタジーニ）のホームランボールを捕球しようとフェンスによじ登った際に、アキレス腱を断裂するという全治6ヶ月の重傷を負いました。

この怪我の影響もあり、2003年シーズン終了後、阪神タイガースから戦力外通告を受けます。しかし、現役続行を諦めず、同年12月に千葉ロッテマリーンズの入団テストを受け、合格。翌2004年よりロッテの一員として再出発を切りました。しかし、ここでも出場機会に恵まれず、2005年シーズン終了後に再び戦力外通告を受け、プロ野球選手としての現役生活に終止符を打ちました。

引退後

現役引退後、曽我部氏はそのまま千葉ロッテマリーンズに残り、チームを支える用具係として裏方から貢献しました。その後、2011年には当時のオリックス・バファローズ監督であった岡田彰布氏からの誘いを受け、オリックス球団に入団します。球団本部管理部運営グループ（監督付）に配属され、球団運営に関わる業務に携わることになりました。2013年からはスコアラーとしての業務も担当し、現在はオリックス・バファローズの球団本部管理部運営グループで、チームを多角的に支える職務にあたっています。

タイトル

ウエスタン・リーグ本塁打王：2回（2000年、2001年）

記録

初出場：1999年4月3日、対読売ジャイアンツ2回戦（東京ドーム）、5回表に佐々木誠の代走として出場
初先発出場：2000年7月14日、対横浜ベイスターズ16回戦（阪神甲子園球場）、7番・右翼手として先発出場
初安打：同上、4回裏に島田直也から左前安打
初盗塁：2002年8月23日、対読売ジャイアンツ19回戦（東京ドーム）、9回表に三盗（投手：河原純一、捕手：阿部慎之助）

背番号

33 （1996年 - 2003年：阪神タイガース）
* 65 （2004年 - 2005年：千葉ロッテマリーンズ）

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