最'新'絶叫計画

『最'新'絶叫計画』について

『最'新'絶叫計画』は、2001年にアメリカで公開されたコメディホラー映画で、シリーズの第2作目になります。前作『最終絶叫計画』の流れを受け継いでいますが、今回は超常現象が中心のストーリーとなっています。

ストーリーの概要

物語はアメリカの一つの小さな町から始まります。ある日、少女が母親の目の前で突然オシッコを漏らしてしまい、母親は驚愕の声を上げます。この出来事を受けて、マクフィーリー神父とその助手が現れ、少女の悪魔祓いを試みることになります。しかし、この儀式は意外に滑稽で、少女は首を回転させたり、長い舌を出したりといった恐ろしい様子を見せ、その攻防は信じられないほどのおかしみを誘います。

一方、前作の生存者である大学生シンディ・キャンベルは、仲間たちと共にオールドマン教授から提案を受けます。教授の話によると、超常現象を引き起こす屋敷の調査に参加すれば単位がもらえるというもの。この話に惹かれたシンディたちは、「ヘルハウス」と呼ばれる目的地へ向かいますが、そこには数々の怪奇現象が待ち受けているのでした。

パロディの魅力

本作は多くの映画からのパロディが散りばめられています。特に『ホーンティング』や『エクソシスト』、さらには『チャーリーズ・エンジェル』や『ゴースト・バスターズ』など、多彩なジャンルの作品が元ネタとなっています。こうしたパロディが観客に笑いを提供し、ホラー映画特有の緊張感とユーモアを巧みに融合させる仕掛けとなっています。

日本での公開とその経緯

本作は日本で2001年に公開予定でしたが、予期せぬ公開延期がなされました。その理由としては、特定のパロディシーンが問題視されたためという説もありました。特に、左手に障害を持つキャラクターが登場するシーンが影響を与えました。

結局、本作の劇場公開は2002年10月12日に行われ、アメリカ版83分の上映時間のうち20分がカットされ、代わりに前作のダイジェストが追加された75分のバージョンが公開されました。しかし、このカットされたシーンのために物語の整合性が欠ける部分もあり、パロディの魅力が半減してしまったとファンの間でも話題になりました。

特に、クリス・エリオットが演じたキャラクターのシーンが削除され、ストーリーが繋がらなくなった部分がありました。実際にエリオットのキャラクターは重要な役割を果たしていたため、カットの影響は否めません。日本のエンドクレジットもアメリカ版とは異なり、写真や演出が変わることで視覚的な楽しみが減少してしまったのも残念でした。

DVDと今後の配信

日本ではオリジナル作品がDVD化されることはなかったものの、2014年に再発売されたDVD/Blu-rayには、カットされたシーンが含まれる特典映像が収められました。さらに、2016年にはHuluやNetflixでアメリカ公開版が配信され、カットされていないオリジナルのストーリーが楽しめるようになっています。

シリーズについて

『最'新'絶叫計画』は、シリーズの中で重要な位置を占めており、多くの観客に愛されてきました。続編には『最'狂'絶叫計画』や『最終絶叫計画4』などがありますが、各作品はそれぞれ独自のアプローチでホラーとコメディを融合させています。

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