最上の命医

最上の命医

『最上の命医』は、橋口たかし作画、入江謙三原作の医療[[漫画]]で、『週刊少年サンデー』で連載されました。医療監修は岩中督が担当しています。

概要

作者は前作『焼きたて!!ジャぱん』の企画と同時期に本作の構想を得ましたが、医療監修者の必要性から『ジャぱん』が先に連載されました。当初は主人公を変えた第二部を本編とする予定でしたが、主人公・最上義明のキャラクターが医療[[漫画]]として過激すぎると判断されたため、スピンオフとして人格者の西條命を主人公にした第一部が先行して描かれることになりました。

病気や手術法は専門家の監修のもと、図解入りで詳細に解説されています。手術シーンは驚異的なスピードで描かれていますが、徹底した取材に基づいており、実際にも同様の速さで手術を行う医師が存在します。作中には、高度な手術だけでなく、基本的な応急処置も紹介されています。

2010年10月時点で、シリーズ累計200万部を突破しています。第二部には、作者が過去に連載していた『ワイルドライフ』との設定上の共通点が見られます。

あらすじ

第一部：最上の命医

幼い頃に心臓手術を受けた西條命は、自身を救った医師のような「最上の名医」を目指します。ある日、釣りの最中に友人が怪我を負い、命は電話の指示を受けながら手術を成功させます。この経験から、命は医師として患者だけでなく、その家族や未来をも救うことの重要性を学びます。

数年後、命は平聖中央病院に勤務し、医療ミスで廃止された小児外科の再建に尽力します。若き天才外科医として、様々な患者と向き合い、病院内の権力争いと戦いながら、小児医療改革を目指します。病院理事長は後継者として「最上の名医」を選出すると発表し、院内では静かな内部抗争が繰り広げられます。

第二部：最上の明医〜ザ・キング・オブ・ニート〜

帝王大学付属病院の医師・最上一尊は、息子・義明のニート生活に頭を悩ませています。ある日、義明は父親に家を追い出され、幼馴染の家に転がり込みます。しかし、幼馴染が事故で重傷を負った際、父親の指示で救命措置を行ったことをきっかけに、義明は医学部を目指すことを宣言します。

義明は友人たちと共に医学部に入学し、医療の道を歩み始めます。医療後進国での経験を通じて、厳しい現実や想像を絶する出来事に直面しながら、医師としての使命を学んでいきます。

主な登場人物

西條 命（さいじょう みこと）：第一部の主人公。小児外科医として、患者の命を救うために全力を尽くします。次元変換能力を持ち、手術の腕は天才的。
最上 義明（もがみ よしあき）：第二部の主人公。ニートから一転、医師を目指すことになります。ひらめきと行動力で困難を乗り越えていきます。
桐生 危（きりゅう あやめ）：命と同い年の心臓血管外科医。天才的な手術の腕を持つが、過去のトラウマに苦しんでいます。
桐生 奠（きりゅう さだめ）：危の兄で、平聖中央病院の副院長。小児外科の切り捨てを主導した人物。
* 瀬名 マリア（せな マリア）：平聖中央病院の研修医。命の姿に感銘を受け、小児外科再建に協力します。

テレビドラマ

『最上の命医』は、2011年にテレビ東京系でテレビドラマ化されました。主演は斎藤工が務めました。その後もスペシャルドラマが制作され、人気を博しています。

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