最優秀バッテリー賞

最優秀バッテリー賞について

最優秀バッテリー賞（さいゆうしゅうバッテリーしょう）は、日本プロ野球において特に優れたバッテリーを表彰する賞です。この賞は、日本野球機構が設立したものではなく、スポーツニッポン新聞社が制定したものです。正式名称は「プロ野球最優秀バッテリー賞」として知られています。

設立の経緯

この賞は、1991年にスポーツニッポン新聞社と一般社団法人電池工業会の共催により設立されました。最優秀バッテリー賞は、チームの成績にかかわらず、最も優れたバッテリーを選出することを目的としています。賞の運営においては、2010年までは共催形式でしたが、2011年以降はスポーツニッポン新聞社が単独で主催し、電池工業会は協力に留まっています。その後、2013年からはイエローハットなどの企業からの協賛も受けるようになりました。

選考方法と受賞内容

受賞するバッテリーは、スポーツニッポン新聞社の専属評論家らで構成された選考委員会によって選ばれます。選ばれるバッテリーは、両リーグからそれぞれ1組で、投手と捕手から成ります。受賞者には賞金として100万円が贈られ、さらに協賛企業からの副賞もあります。また、特筆すべき活躍があった選手には特別賞として表彰されることもあります。

2020年から2022年にかけてはDAZNが特別協賛を行い、月間賞が新設されるなどの変更がありました。月間賞では、選考委員がDAZNの解説者も務め、各月の優秀なバッテリーを選出していました。2023年からDAZNの協賛が終了したため、月間賞の選出も中止されました。

選考基準

最優秀バッテリー賞の選考には明確な基準があります。投手の場合、先発を支える重要な役割を果たし、1シーズンを通じて活躍することが求められます。具体的には、先発[[投手]]は10勝以上、リリーフ投手は20セーブポイントを基準としています。

一方、捕手については、リードや盗塁阻止率、捕逸の少なさなどが評価の対象となります。プレーする試合数も重要で、レギュラー選手またはそれに近い出場数が求められます。

歴代受賞者の記録

歴史的な記録としては、最多選出回数を誇るバッテリーがあり、西口文也選手と伊東勤選手が1996年から1998年にかけて3回受賞したほか、山本由伸選手と若月健矢選手も2021年から2023年にかけて同様に3回選ばれました。投手部門では西口文也選手と山本由伸選手が3回、捕手部門では古田敦也選手、伊東勤選手、阿部慎之助選手が6回受賞しています。

また、月間賞においては、山本由伸選手と若月健矢選手が最多選出回数を誇り、捕手部門では木下拓哉選手が8回選ばれています。特に2021年には山本選手がシーズン中に高い評価を得て多数の月間賞を獲得しました。

結論

最優秀バッテリー賞は、プロ野球界においてバッテリーの優れたパフォーマンスを称える重要な賞です。選手たちの努力と成果が評価される場となっており、今後も多くの感動を生むことでしょう。この賞の歴史と共に、さまざまな名選手たちの名前が刻まれていくことでしょう。

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