最後から二番目の恋

最後から二番目の恋

『最後から二番目の恋』（さいごからにばんめのこい）は、フジテレビで放送された日本のテレビドラマで、2012年1月12日から3月22日まで毎週木曜日の22時00分から22時54分に放送された。主演には小泉今日子が起用され、現代の鎌倉を舞台とした独身男女の恋愛模様を描く青春コメディとして多くの視聴者の心を掴みました。

## 概要
物語は45歳独身のテレビ局プロデューサー・吉野千明（小泉今日子）と50歳独身の観光推進課課長・長倉和平（中井貴一）の関係を中心に展開されます。二人は、仕事上のストレスや過去の経験を通して出会い、次第にお互いの心に触れていくという新しい形の恋愛ドラマを提供しています。

この作品は、従来の恋愛ドラマの枠にとらわれず、家庭や職場での人間関係や各々の抱える問題に焦点を当てています。ダブル主演の小泉と中井は、1995年のフジテレビ月9ドラマ『まだ恋は始まらない』以来、17年ぶりの共演となりました。

## 登場人物の魅力
千明は明るくて放漫な性格ながら、毒舌家であり、男勝りな面も持ち合わせた難しいキャラクターです。また、和平は生真面目な性格で理屈っぽく、職場でも家庭でも周囲の人々に振り回される日々を送っています。二人の個性豊かなキャラクターが絡むことで、物語はさらなる深みを増します。

特に、千明は「姉御肌の理想的な上司」として部下たちに慕われつつ、私生活では独り身の寂しさを抱えているなど、人間的な複雑さを持っています。一方で、和平は仕事に厳しいものの、家族との関係や父親としての葛藤に悩む姿が描かれ、視聴者に共感を呼ぶ要素となっています。

## 賞と評価
本作は、第49回ギャラクシー賞の個人賞を小泉が、第38回放送文化基金賞の演技賞を受賞し、且つ宮本理江子監督が2012年度芸術選奨新人賞を受賞するなど、高く評価されています。また、放送後には『最後から二番目の恋 2012年秋』の特別編が放送され、東京ドラマアウォード2013の作品賞単発ドラマ部門で優秀賞を受賞するなどした実績もあります。

物語の流れ

第一期

千明は友人たちとの共同生活の約束を破られ、一人で鎌倉に引っ越します。隣家には長倉家があり、和平とその家族と関わる中で千明の独身生活が色彩豊かに変わってゆきます。和平との初対面では喧嘩しながらも、彼の持つ桜貝の思い出に心を打たれる瞬間が描かれています。

長倉家の次男でカフェの店長を務める真平や、引きこもりの万理子らとの関係が深まることで、千明は仕事だけでなくプライベートでも成長を遂げていきます。

第二期

続編『続・最後から二番目の恋』では、真平と知美の結婚式を前に、千明と和平は飲み友達からケンカ友達の関係に発展します。千明は仕事でつまずき、また和平も未亡人の市長に振り回される中、周囲の人々との人間関係が絡み合い、さらに複雑な展開を迎えます。

特に、未亡人の薫子との恋愛模様や、千明の元彼との再会も話の鍵を握ります。

総括

『最後から二番目の恋』は、単なる恋愛ドラマではなく、個々の成長物語でもあり、視聴者が共感できる瞬間の連続であるため、長きに渡り多くの人々に愛される作品となりました。

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