最後まで行く

『最後まで行く』

『最後まで行く』（原題：끝까지 간다）は、2014年に公開された韓国発のクライムサスペンス映画です。予期せぬ事故から始まる刑事の奔走を描き、観る者を息もつかせぬ展開で魅了します。韓国での成功を受け、中国、フランス、そして日本でもリメイク版が制作され、世界中で人気を博しています。

ストーリー

物語は、刑事コ・ゴンスが母の葬儀中に起こした交通事故を発端に展開します。彼は、轢いてしまった男の死体を隠蔽しようとしますが、その秘密を知る謎の男パク刑事からの脅迫に苦しめられることになります。パク刑事は、隠蔽された死体の背後に隠された不正な金の存在をほのめかし、ゴンスを操ろうとします。ゴンスは、自身の窮地を脱するため、そしてパク刑事の真の目的を暴くために、危険な駆け引きに身を投じていきます。

各国リメイク版

中国版：『ピースブレーカー』

2017年には、アーロン・クオック主演で中国リメイク版『ピースブレーカー』が制作されました。オリジナル版の骨格を活かしつつ、中国ならではの要素が盛り込まれた作品となっています。

フランス版：『レストレス』

2022年には、フランク・ガスタンビドゥ主演でフランスリメイク版『レストレス』がNetflixで配信されました。スタイリッシュな映像とスピーディーな展開が特徴で、世界中でNetflix映画部門のグローバル興行ランキング1位を獲得するほどの人気を博しました。

日本版：『最後まで行く』

2023年には、岡田准一主演で日本リメイク版が公開されました。藤井道人監督がメガホンを取り、日本版ならではの解釈と演出が加えられています。綾野剛が演じる監察官との緊迫感あふれる駆け引きや、広末涼子演じる妻との関係性など、オリジナル版とは異なる魅力が満載です。

キャスト

オリジナル版では、イ・ソンギュンがコ・ゴンスを、チョ・ジヌンがパク刑事を演じました。日本版では、岡田准一が工藤祐司を、綾野剛が矢崎を演じています。各国版でキャストが異なり、それぞれの俳優が独自の解釈でキャラクターを演じているのも見どころの一つです。

受賞

オリジナル版は、第35回青龍映画賞脚本賞、第51回大鐘賞監督賞、第51回百想芸術大賞監督賞など、数々の賞を受賞しました。リメイク版も、それぞれの国で高い評価を得ています。

評価

『最後まで行く』は、スリリングなストーリー展開、予測不可能な展開、そして人間の心理を深く描いた作品として、世界中の観客から支持されています。リメイク版を通じて、その普遍的な魅力がさらに広がりを見せています。ぜひ、各国版を見比べて、それぞれの違いを楽しんでみてください。

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