月刊ニュータイプ

月刊ニュータイプについて

『月刊ニュータイプ』（Newtype）は、角川書店が発行するアニメ専門の雑誌で、1985年に創刊されました。この雑誌は、アニメ映画『カムイの剣』の劇場公開を契機に、メディアミックスの一環として誕生しました。

創刊の背景

創刊の際には、アニメ[[雑誌]]『アニメック』の副編集長だった井上伸一郎がフリーライターとして参画し、テレビ雑誌『ザテレビジョン』のアニメコーナーも担当しました。彼はアニメに関する出版経験を活かし、1984年にはアニメムック『重戦機エルガイム』を発売し、その実績をもとに本誌の創刊が決定されたのです。初代編集長は佐藤良悦氏で、彼のもとで雑誌が発展していきました。

雑誌のスタイル

本誌の最大の特徴はその大判サイズと、ビジュアル表現の重視です。アニメ情報だけでなく、音楽や実写映画の情報も取り入れた新しいコンセプトの「総合カルチャー誌」として、他のメディアとは一線を画しています。また、漫画の連載も行っており、これらの作品がメディアミックスの一環として展開されていきました。特に、初の劇場オリジナル作品である『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、角川書店が製作者の一員として名を連ねるまでになりました。

人気の高まり

創刊当初から『機動戦士Ζガンダム』との強力なタイアップがあり、雑誌は瞬く間に人気を集めました。創刊号の表紙には『Ζガンダム』のガンダムMk-IIが飾られ、読者層は小学生から高校生の女子向けに設定され、手頃な価格で提供されました。これにより、なお一層注目を集めることになります。1990年代半ばには『新世紀エヴァンゲリオン』のブームの影響で部数が40万部に達するなど、アニメ[[雑誌]]の中でも現象的な人気を誇りました。

海外展開とその後

2002年からは北米版『ニュータイプUSA』が発行されましたが、生産部数が伸び悩み、2008年に廃刊となりました。一方で、韓国版は引き続き販売されており、海外市場でも一定の存在感を持っています。2013年には、都市伝説とも言われた『ファイブスター物語』の連載が9年ぶりに再開され、それに伴う重版が決定したことからも、読者にとっての影響力が伺えます。

現在の刊行状況

現在も多くの人気連載が続いており、『ファイブスター物語』や『Fate/ステイナイトカフェ 〜cafeに集う英霊達〜』など、著名な作品が掲載されています。また、ニュータイプの別冊として『コミックGENKi』も発行されており、ここでもアニメやマンガに関する新しい情報が手に入ります。

まとめ

『月刊ニュータイプ』は、アニメとその周辺文化を広くカバーする雑誌であり、長年にわたってアニメファンに愛され続けています。その独自のビジュアルスタイルや、多様なコンテンツの展開により、これからもアニメ文化の発信地としての役割を果たしていくことでしょう。

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