月刊神戸っ子

月刊 神戸っ子（KOBECCO）

『月刊 神戸っ子』は、服部プロセス株式会社 神戸っ子出版事業部が発行する神戸市とその周辺地域に密着したタウン情報誌です。誌面には大きく「KOBECCO」とありますが、正式名称は「神戸っ子」。月刊誌であることを示すために「月刊」を冠しています。

概要

1961年3月に創刊され、毎月1日に発行されています。2024年10月号で第757号を数え、長きにわたり神戸の街の情報を発信し続けています。判型は185×168mmと、創刊時からほとんど変わっていませんが、1998年から2002年にかけてはB5判の号も多く存在しました。

2004年末から2005年2月にかけて、服部プロセス株式会社を中心とする服部プロセスグループの経営傘下に入り、2010年には株式会社神戸っ子出版として改組。その後、2017年8月に服部プロセス株式会社に吸収合併され、現在は同社の神戸っ子出版事業部として運営されています。

歴代編集長は、小泉康夫氏、小泉美喜子氏、小泉昭子氏、小柴貴郎氏、鳥羽朗子氏、そして2016年から現在(2024年11月)に至るまで高橋直人氏が務めています。

近年の誌面構成は、月替わりの特集記事（20～40ページ程度）を中心に、各種連載記事、イベント情報、神戸っ子グルメ、法人会員ニュース、KOBE百店会ニュース、神戸CITY MAPなどで構成されています。広告ページを含め、総ページ数は150ページ弱の号が多いようです。（2013年時点）

神戸市を中心に、西は姫路市付近、東は阪神間、南は淡路島の情報も取り扱っています。過去には国外からのルポルタージュや紀行文も掲載されました。定価は1冊500円（2016年時点）ですが、発売月の間は公式サイトで多くの記事が無料で公開されています。年間購読も可能です。

創刊号からのバックナンバーが公式サイトで無料公開されており、貴重なアーカイブとして利用できます。誌名の由来は、1931年創刊の月刊タウンパンフレット「神戸ッ子」に遡ります。また、直接の前身として、1959年12月創刊の月刊誌「こうべ元町」がありました。

過去には、2ヶ月合併号や休刊となった月も存在します。（第15号＝1962年5月・6月合併、第62号＝1966年5月・6月合併、第402号＝1994年10月・11月合併、第501号＝2003年2月・3月合併）経営難から「最終号」と表明した号もありましたが、再開後も通し番号で刊行が続けられました。

1976年には神戸文学賞・神戸女流文学賞を創設し、翌年1月に第1回選考結果を発表。1994年まで主催していました。

2005年に服部プロセスグループが経営権を取得してからは、全ページフルカラーとなり、写真やデザイン性が大幅に向上。視覚的にも楽しめる雑誌へと進化しました。

近年では、神戸の先端医療やスーパーコンピュータ「京」、大学など、神戸の特性や特徴を紹介する記事も増え、新たな視点を提供しています。神戸や有馬、淡路の主なホテル客室に配布されているため、ビジネスマンや観光客の目に触れる機会も多く、グルメ情報やイベント案内などが役立っています。地元の経済界・産業界や注目の中小企業のトップインタビュー記事も多く、経済界からも幅広く支持を集めています。

2016年7月には編集部を神戸市長田区東尻池町の服部プロセスグループ本社第2ビル2階に移転しました。それまでは、三宮～元町地域に編集部が置かれていました。

関連人物

淀川長治 - 地元神戸出身の縁から、映画紹介や映画に関するコラムを連載していました。

外部リンク

月刊 神戸っ子 KOBECCO
月刊 神戸っ子 KOBECCO バックナンバー(創刊号からのアーカイブ)
KOBECCO編集部ブログ

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