月見が池

月見が池：自然と歴史が織りなす美しい溜め池

月見が池は、山梨県上野原市上野原に位置する、豊かな自然に囲まれた溜め池です。2010年には農林水産省の「ため池百選」に選定され、その景観の美しさと農業用水としての重要な役割が認められました。

歴史と役割

この池は、一級河川である桂川の河岸段丘に広がる農地を潤すために造られました。1911年（明治44年）には、支流の鶴川から全長8,700mに及ぶ「上野原用水」が整備され、1931年（昭和6年）に月見が池が完成しました。この用水と池の完成により、周辺地域の農業は大きく発展しました。

周辺の自然と動植物

月見が池の周辺には、サクラ、アジサイ、ツツジなどが植栽されており、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。これらの花々は、訪れる人々の心を和ませ、散策路は住民の憩いの場として親しまれています。

また、池にはカモなどの水鳥や、コイ、フナなどの魚類が生息しており、多様な生態系が育まれています。特に注目すべきは、山梨県におけるキマダラルリツバメの唯一の生息地であるという点です。この貴重な蝶を守るため、隣接する上野原小学校では、鳥類の巣箱を設置するなど、環境学習に力を入れています。

月見ヶ池弁財天祭り

池の完成時には、弁財天を祀る社が建立されました。毎年7月には、この弁財天を祀る「月見ヶ池弁財天祭り」が開催され、多くの参拝者が集まります。祭りの期間中は、様々な催し物が行われ、地域住民の交流の場となっています。

アクセス

月見が池へのアクセスは以下の通りです。

道路：国道20号「上野原小学校」付近
路線バス：中央本線上野原駅下車

まとめ

月見が池は、農業用水源としての役割だけでなく、美しい景観、多様な生態系、そして地域住民の交流の場としての役割も担っています。上野原市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。自然の美しさと歴史の深さに触れ、心豊かな時間を過ごせることでしょう。

関連情報

上野原市
ため池百選
相模川
ため池百選 - 農林水産省
上野原市公式サイト
月見ヶ池弁財天祭り - 上野原市

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