有限会社コボルト私立探偵社

有限会社コボルト私立探偵社

『有限会社コボルト私立探偵社』は、龍牙翔による日本の漫画作品。富士見書房の『月刊ドラゴンマガジン』で連載開始後、『ドラゴンエイジピュア』に移籍して完結しました。単行本は全2巻。

一見すると探偵事務所を舞台にした推理漫画のように思えますが、実際には推理要素はほとんどありません。能力を持った探偵たちが織りなす日常や、それぞれの過去と向き合いながら成長していく姿を描いた物語です。

ストーリー

高校生の成瀬唯は、物体を浮遊させる能力を持つが、過去の経験から周囲と距離を置いていました。そんな中、同じ能力者である桜庭環に誘われ、コボルト私立探偵社で見習いとして働くことになります。個性豊かな仲間たちとの出会いを通して、唯は自分の能力と向き合い、前向きに生きていくことを決意します。

登場人物

有限会社コボルト私立探偵社

所長の環をはじめ、所属する全員が特殊な能力を持つ探偵事務所。

成瀬 唯（なるせ ゆい）

高校生で、探偵見習い。物体を浮遊させる能力を持ちます。過去に能力が原因で周囲から孤立していましたが、環との出会いをきっかけに変わっていきます。

桜庭 環（さくらば たまき）

探偵社の所長。通称『たま』。傷を癒す能力を持ちます。実年齢は27歳ですが、過去の事件で体が幼児化してしまいました。唯をスカウトした人物です。

茶山 徹（さやま とおる）

探偵社の所員で、一真の弟。21歳。破壊の能力を持ちます。遅刻や無断欠勤が多く、トラブルメーカーな一面も。亡くなった兄を尊敬しています。

西舘 日向子（にしだて ひなこ）

探偵社の経理・事務担当。ネットや機械に精神を送る能力を持ちます。環とは学生時代の友人で、普通のOLから転職しました。

八木田 友徳（やぎた とものり）

探偵社のベテラン所員。通称『やぎさん』。相手の記憶を操作する能力を持つ、穏やかな初老の紳士です。

コボルト

環の愛犬。能力者を嗅ぎ分ける能力があります。犬種は不明ですが、グレート・ピレニーズのような外見をしています。

その他の人物

茶山 一真（さやま かずま）

徹の兄。探偵で、環のパートナーであり婚約者でしたが、過去の事件で殉職しました。徹と同じ破壊の能力を持っていました。

みーちゃん

唯の友人。本名は不明。眼鏡をかけたおとなしい少女で、「パンダ」という名前の猫を飼っています。

詠ちゃん（えいちゃん）

唯の友人。本名は不明。ボーイッシュな印象で、空手部に所属しています。

桃山

刑事。環とは以前の事務所からの知り合いです。

書誌情報

1巻：2007年5月9日初版 ISBN 978-4-04-712496-7
2巻：2007年6月9日初版 ISBN 978-4-04-712499-8

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