有隅昭二

有隅 昭二（ありすみ しょうじ）

有隅昭二は1968年5月26日、福岡県糟屋郡須恵町に生まれた元プロ野球選手であり、現在は野球審判員として活躍している。彼の審判員袖番号は37で、長年にわたり日本のプロ野球界に貢献してきた。

経歴

有隅は小学校5年生から野球を始め、九州産業大学附属九州高校を経て、九州産業大学に進学。しかし、彼は2年で中退し、その後東京ヤクルトスワローズの練習生としてプロの道を歩むこととなった。1989年のシーズンオフにドラフト外で同球団に入団したが、一軍公式戦には出場することなく、1991年には主に打撃投手として活動し、同年限りで退団した。

1992年、有隅はセントラル・リーグ審判部に入局し、審判員としてのキャリアがスタートする。以降、彼は数々の試合で主審や塁審として貢献し、精力的に活動を続けている。

主な業績

有隅は2009年6月17日に通算1,000試合出場を達成し、その後も数々の記録を塗り替えていった。2014年にはクルーチーフに昇任し、同年の9月3日には通算1,500試合出場を果たした。さらに、2019年10月7日には通算2,000試合出場を達成し、68人目の審判員としてこの偉業を成し遂げた。

2020年シーズンにはその素晴らしい成績が評価され、最優秀審判員賞を受賞した。この受賞は、彼の投球判定の精度の高さや冷静なプレイ判断が特に評価された結果である。

ワールド・ベースボール・クラシックと今後の展望

2023年には、台中市で開催されたワールド・ベースボール・クラシックのプールAにおいて、審判を務めた。経験豊富な彼の存在は、国際試合においても重要であり、多くのファンや選手から信頼を寄せられている。

2025年からはクルーチーフを外れ、一般審判員として新たなステージに臨む。2025年4月27日、埼玉西武ライオンズ対オリックス・バファローズの試合で球審を務め、見事に通算2,500試合出場を達成した。

表彰歴

有隅はそのキャリアの中で、セントラル・リーグ審判員奨励賞を1回（2004年）、最優秀審判員賞を2回（2016年・2020年・2021年）受賞しており、彼の卓越した才能と努力が多方面から認められていることを示している。今後も、彼のさらなる活躍に期待したい。

もう一度検索