望月淳

望月淳 - 漫画家・イラストレーターのプロフィール

望月淳（もちづき じゅん）は、日本の漫画家でありイラストレーターで、そのキャリアは2004年に始まりました。神奈川県出身の彼女は、特に『月刊ガンガンJOKER』での活動で知られています。彼女の作品は、独特の美しいアートスタイルと深い物語性が魅力で、特にファンタジー作品に定評があります。

経歴

望月は、阿佐ヶ谷美術専門学校に在学中の2004年に、読み切り作品『パンドラハーツ』でデビューを果たしました。この作品は後に連載へと繋がる土台となりましたが、当時はまだ学生であり、コメントで学校への登校が4カ月ぶりだったことを明かしています。その後、専門学校を中退し、本格的な漫画家としての道を歩むことになりました。

2005年には、初の連載作品『Crimson-Shell』を発表し、続いて2006年からは『PandoraHearts』の連載を開始しました。初期の段階ではハードボイルドな内容になる予定でしたが、担当とのディスカッションを経て『不思議の国のアリス』をテーマにした作品へと移行しました。この作品は2009年にテレビアニメとしても人気を博し、約9年の連載期間を経て2015年に完結しています。

また、2015年からは『ヴァニタスの手記』の連載をスタートしましたが、その連載は体調により現在は不定期に行われています。

人物

望月淳は、独自の作風を持ち、その執筆スタイルにも特徴があります。彼女は、中学時代から漫画を描き続けており、その際には週に数冊のノートを使って描き溜めていたそうです。しかし、プロとしての本格的な漫画制作はデビュー作が初めてとのことです。

カラーイラストは、完全に手作業で行われており、使用する道具にはコピックやガッシュといったアナログメディアが主です。彼女は原画の周りに色見本の痕跡を残すことが多く、様々なカラー技術の探求に積極的です。また、特にワットマン水彩紙を愛用していることでも知られています。

望月は作品を描く際、Gペンを主に使用していますが、シーンごとに他のペンも使っており、アプローチは非常に多様です。外出時には常にクロッキー帳を持ち歩くなど、創作活動への意欲が伺えます。

交友関係

親しい友人には、同じくイラストレーターとして活動する深遊がおり、彼女との関係は非常に特別です。コミックスの巻末やブログでも彼女の存在がたびたび取り上げられています。また、漫画家のみなもと悠と同期であり、両者のアニメ化に際して共同でイラストを公開したこともあります。

作品リスト

• - 漫画作品

- パンドラハーツ（2005年1月号、読み切り）
- Crimson-Shell（2005年9月号 - 2006年2月号）
- PandoraHearts（2006年6月号 - 2015年4月号）
- ヴァニタスの手記（2016年1月号 - 現在）

• - 画集

- 望月淳 画集 PandoraHearts 〜odds and ends〜（2009年）
- 望月淳2nd画集 PandoraHearts 「There is.」（2015年）

• - ガイドブック

- PandoraHearts Official Guide（2009年、2012年、2015年にそれぞれ発行）

• - 挿絵

- 忘却の覇王 ロラン（全7巻）など

望月淳は、その多才な表現力と独自のビジュアルスタイルで読者を魅了し続ける、注目の漫画家です。

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