朝までガンダム

『朝までガンダム』（あさまでガンダム）は、名古屋テレビ放送（メ〜テレ）で2009年5月10日から同年7月12日にかけて、毎週日曜日の深夜1時35分から4時05分という時間帯で放送されたローカル特別番組です。正式名称は『生誕30周年祭 朝までガンダム 全43話大放送!』と銘打たれていました。

この番組は、『機動戦士ガンダム』が生誕30周年を迎えたことを記念し、東海地方限定で企画・放送されたユニークな取り組みでした。全国的な放送ではなかった点に、地域色の強い記念企画としての側面が見て取れます。全9回にわたって放送されました。

番組の中心となったのは、オリジナルシリーズである『機動戦士ガンダム』全43話をノーカットで放送することでした。1回の放送で約2時間半という尺を利用し、毎週5話ずつがまとめてオンエアされました。これにより、深夜ではありますが、ファンが改めて作品世界に浸る機会が提供されました。

ただ本編を流すだけでなく、その週に放送されたエピソードの内容について、ガンダムに造詣が深いとして知られる及川光博、土田晃之、若井おさむの三氏が、丁寧に解説を加えるパートが設けられていました。視聴者は、彼らの視点を通じて、物語のポイントや背景などをより深く理解することができました。

番組後半には、『3人の思い出トーク』と題されたコーナーが放送されました。ここでは、三氏がそれぞれのガンダムに対する熱い思いや、作品に関する思い出話を披露し、番組にアットホームな雰囲気をもたらしました。

出演者である三氏は、それぞれ特徴的なコスチュームを着用していたことも注目すべき点です。及川光博氏はシャア・アズナブルの軍服姿で登場し、土田晃之氏はフラナガンのコスチュームを身につけていましたが、ご本人はこれを『竹内力』風だと表現していました。また、若井おさむ氏は連邦軍の軍服姿で出演していました。これらの衣装も、番組の記念イベントとしての色合いを強めていました。

このように、『朝までガンダム』は、単なる再放送に留まらず、出演者による解説やトークを交えることで、『機動戦士ガンダム』30周年にふさわしい、ファンに向けた愛情あふれる特別番組として放送されました。東海地方のファンにとっては、記念すべきイベントの一つとなったと言えるでしょう。

もう一度検索