朝久泰央

朝久 泰央のプロフィール

朝久 泰央（あさひさ たいおう）は1998年1月16日に福岡県うきは市で生まれた日本のキックボクサー兼空手家です。兄の朝久裕貴も武林風WLFのチャンピオンであり、父親は新国際空手道連盟朝久道場の館長である朝久篤です。兄弟揃って格闘技界で活躍する才能は、家族の強い影響を受けたものと言えるでしょう。

経歴とキャリアの歩み

朝久は兄と共に父の道場で空手を学び、若くしてその才能を開花させました。彼はわずか16歳でJ-NETWORKの決勝に出場し、一進一退の攻防の末に見事勝利。その試合では、得点やクリーンヒットによって評価され、期待の若手選手としてその名を広めました。彼の試合後のインタビューでは、「勝てて嬉しいです。全員倒すつもりで戦っています。目標はチャンピオンになることです」と明るく語りました。

2015年よりKrushに参戦し、2018年には武林風の王座決定トーナメントでリザーブファイトに出場。彼は2019年のスーパー・フェザー級で3連勝を収めるなど、着実に実績を積んでいきました。2020年3月の「K'FESTA.3」では、当時K-1ライト級王者の林健太と対戦し、二段蹴りでダウンを奪うなどして勝利しました。これは彼にとって大きな転機となりましたが、タイトルマッチにはつながりませんでした。

その後、K-1大阪大会で弘輝との試合では先制ダウンを奪われながらも、ハイキックで逆転勝利を収め、12月には両国大会でハードパンチャーの蓮實光をボディヒザでKOしました。2021年7月、彼はK-1九州大会でライト級王者ゴンナパー・ウィラサクレックに挑戦し、延長ラウンドの判定で勝利。これにより、第5代K-1ライト級王座に就くことに成功しました。

しかし、2022年には王者としての初陣で与座優貴に判定負けを喫し、2023年3月には同選手と再戦し再び0-3で敗北。これにより王座から陥落することになりました。

人物像と情熱

朝久は非常に競技団体に対する思い入れが強い選手です。2024年の会見では、新生K-1の現役王者たちが他団体の興行に出場し、対抗戦でK-1以外の選手に敗北する姿を見て、「リングサイドで見ていて、情けないと思った」とその感情を率直に述べました。また、過去のK-1選手たちの行動も批判しつつ、自身はK-1に愛着を持っていることを強調しました。

彼は「K-1が最強」と言いながら、他団体へ移籍した選手たちの矛盾した言動を厳しく批判し、「出た以上は最後までK-1にいたい」と語っています。このような発言からも、彼のK-1に対する情熱と責任感がうかがえます。

戦績

朝久泰央の獲得した主なタイトルには、第5代K-1 WORLD GPライト級王者の他、J-Network Next Generation Cup -55kg大会での優勝があります。彼の成績は彼の才能と努力を物語っており、今後のさらなる活躍が期待されています。

メディア出演

彼はテレビ番組にも出演しており、2022年には「水曜NEXT!」で兄弟としてVTR出演しました。これにより、視聴者への認知度も高まりつつあります。

おわりに

朝久泰央は若くして多くの実績を積んでおり、その情熱と才能は今後の格闘技界において重要な存在となっていくでしょう。彼のこれまでの経験や考え方から、さらなる成長が期待されます。

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