朝日山森林公園

朝日山森林公園：三豊平野を見下ろす絶景と歴史が織りなす憩いの場

香川県三豊市高瀬町、麻盆地を見下ろす標高238.2メートルの朝日山山頂に広がる朝日山森林公園は、豊かな自然と歴史的建造物が調和した魅力的な空間です。古くから「アセビ山」と呼ばれ、東から最初に朝日を浴びる山として知られてきました。

1988年、高瀬町の町民1500名以上の手による労働奉仕と、地域からの多大な支援によって完成したこの公園は、47種類、2万本以上の樹木が植えられ、四季折々の美しい景観を見せてくれます。特に春の約2000本の桜の開花時期は圧巻で、園内はピンク色の花びらで彩られます。ソメイヨシノをはじめ、様々な種類の桜が咲き乱れ、訪れる人々の目を楽しませます。

公園のシンボル的存在である模擬天守閣「麻口城」は、城の天守閣を模した建物で、内部は郷土資料館、周辺模型展示室、花人形展示室、そして最上階には360度のパノラマを楽しめる展望台が設けられています。展望台からは、三豊市の街並みや阿讃山脈の雄大な山々、そして天候の良い日には遠く瀬戸内海まで見渡すことができます。

歴史と自然を融合させた空間も魅力のひとつです。公園内には、神仏習合の神社である伊勢朝日山本宮が鎮座し、本社本殿、大師堂、五重塔、天夢殿など、歴史を感じさせる建物が点在しています。天照坐皇大御神をはじめとする神々や、弘法大師像、智証大師像などが祀られており、信仰の場としても重要な役割を果たしています。また、霊泉水車や三豊市誕生之碑、弥生時代の竪穴住居跡（高さ4.5メートル、直径7メートル）など、歴史を物語る貴重な遺構も残されています。

公園内には、家族連れで楽しめる施設も充実しています。キャンプ場では自然の中でキャンプを楽しむことができ、芝スキー場では冬には雪遊びを楽しむことができます。ウォーキングコースも整備されており、自然の中を散策しながら、心身ともにリラックスできます。駐車場入り口には太陽のマークのゲートがあり、山頂へと続く道を示しています。山頂付近には、開運昇龍の噴水があり、訪れた人々を歓迎してくれます。

アクセスはJR高瀬駅から車で約20分と便利です。春には桜の絶景、他の季節には緑豊かな自然、そして歴史的な建造物と、様々な魅力が詰まった朝日山森林公園は、香川県三豊市を訪れた際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。四季を通して楽しめる自然と歴史に触れ、心に残るひとときを過ごせるでしょう。

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